「大岡 堅信」の記事一覧
2022年1月27日
| 活動内容: |
こんにちは!
中条地区の協力隊大岡です。
今年の一月に着任して約一年
とうとう一年たってしまいました。
農業経験0からのスタート
せっかく始めるのであれば新しい農業
慣行農法ではない農法を学んでいきたいそんな思いが
強くなってきています。
【自然農にいついて】
自然農・自然農法といっても様々な考えがあり一概にはいえないのですが
私がめざすのは無肥料、無農薬かつ
可能な限り不耕起で農作物を育てるということ。
昨年の春からお借りした畑で全く農薬、肥料を与えないで
作物が育つのかどうか試してみました。
試した作物の数40種以上
比較的育った野菜は
長ねぎ、じゃがいも、きゅうり、ズッキーニ、白菜、
スイスチャード、ミニトマト、ルッコラ。
このほかは虫にくわれてしまったり
植えた苗のまま大きくならなかった。
また、実や葉など収穫するところまで育たなかった作物も。
今現在畑は雪に覆われて何も見えないない状況です。
2021年、わたしの畑での実験は終わりました。
【自然農で学んだこと】
これまで自然菜園スクールや書籍、動画などから学んだことから要約
種はできる限り原種に近いこれまで地元で育てられていた種を用いること
そこからすでに自然農の成否が分かれると思います。
ホームセンターで売っている種をみると多くは外国産そしてF1品種と呼ばれる
交配種がっ作物を均一に保つためなどで重宝がられています。
自然農をするのであれば自家採取され続けてきた種を使わなければなりません。
種を選ぶところから自然農は始まります。
また、自家採取した種は育った土、気候を記憶しているといわれます。
その土地で育った優秀な種は、再びその地にまかれることで
育ち方を知っているためよく育ちます。
またその土地の微生物も同じ作物同じ品種が植えらることで
また力を発揮でき相乗効果が生まれます。
つまり連作をするべきだと思います。
慣行農法では連作、特にナス科の作物は連作することが良くないと
されていて正反対の意見となります。
農業の方法は様々でその土地ごと、作る人ごとに違っていて
それはそれでよいと思います。
これらの考えはまだ私にとっては仮説にすぎませんが
今年2022年は自分がやりたい自然農について追及する年にしたいと思っています。
幸い中条には自然農を実践されている心強いかたがいらっしゃいます。
また、書籍や動画を参考にしながら自然農を追及していきたいと思います。
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昔懐かしいかやぶき屋根の水車小屋
太田水車小屋
中条のシンボル虫倉山へ上る登山口近くにあります
現在は完全に雪景色になってます
2021年12月 4日
| 活動内容: |
こんにちは!
中条担当の大岡です。
りんご栽培を中心に農業技術の習得を目指して活動してます。
りんごについては2月から継続して作業を行ってきましたが、
11月ついにフジの収穫期を迎えました。
今年のりんごの出来については春先に花が咲いた直後の遅霜
による被害が最後まで響いたようです。
今年は収量が少なく、形も悪く、表面のサビとよばれる変色がほとんどの
りんごで見られ、贈答用のりんごを扱う私の受け入れ農家さんにとっては
大打撃でした。
農園主もこのようなことはかつてなかったと嘆いておられました。
遅霜による被害は周りのリンゴ農家でも見られ
同じく贈答用のりんごを扱う農家さんでは
贈答の依頼をやむなく断るという事態になっているようです。
栽培一年目の私にとっては果樹栽培の気候によるリスクをまざまざと
見せつけられる結果となりました。
一年目なので収量についてピンとこないものの
形についてはやはり思い描いていたりんごの形ではなく
おしりの部分がどちらかに偏っており、不格好なのは否めません。
またサビについてはりんごらしい赤さはなくジャガイモの皮のような
ざらざらした表面になっていてこれも明らかに見栄えを悪くしています。
しかし、味のほうはというと決して悪くはない。
むしろ傷やサビがあるほうがりんご自身が修復しようと働くため
美味しくなるという人もいるくらいで、フジについては甘いサインといわれる
蜜が見られました。
もし長野市、長野県産のりんごをみかけたらみなさまもぜひ購入して食べていただきたい。
少し見栄えは悪くても安心して食べていただきたいと思います。
りんごの品種については
9月下旬に早生種である秋映から
紅玉、シナノスイート、シナノゴールド、フジと
順々に収穫していきました。
私のおすすめはシナノゴールドです。
色は黄色っぽく食べると洋ナシのような香りと
甘さとちょうどよい酸味が特徴です。
いままでりんご自体それほど好きではなかった私ですが
このりんごには魅了させられました。
もっとも中条のりんごはどの品種も美味しいです。
中条では栗林と天間という集落でりんご栽培されていますが
なかなか中条を車で通るだけでは見つけられません。
私がお手伝いするのは天間地区。
県道から虫倉山側にのぼっていくとりんご畑が広がっています。
りんごがなるシーズン一面にりんごが実った収穫直前のシーズンは
特にみごとな風景となります。
決して耕作地としては広くはありませんが天間に住む各々がそれぞれの耕作地で
栽培しています。
さて一年を通してりんご栽培を学んで果たして
あなたは今後も引き続きりんご栽培していけますかというと
まだ決められませんというのが本音です。
りんごによる収入がどれくらいか?必要経費は?気候変動によるリスクは?
持続可能なのか?というような様々な視点から今後のことを考えていこうと思ってます。
ソルガムの結果について
収穫したソルガムについて脱穀、唐箕、搗精をおこなう前の重さ1054g
脱穀等おこなった後の重さ705gという結果になりました。
つまり40gの種を4平方メートルにまくと705gの収量が得られる。
これをもって多いと考えるか少ないと考えるかは人により評価はあると思いますが
少なくてもまったくの耕作放棄地にまいてこれだけの収量があるということは
やるだけの価値はあると私は考えます。
来季のソルガム栽培に向けてできれば耕作地を拡大して収量の増産を目指していきたいと思います。
中条での森林整備に参加しました。
樹木の伐採により中条のシンボル虫倉山が姿を現しました。
2021年10月12日
| 活動内容: |
こんにちは!
中条地区の大岡です!
今回はソルガム栽培について。。
ソルガムという作物をご存じでしょうか?
すもも系果物のソルダムと混同しそうですが
ソルガムはイネ科の穀物です。
世界五大穀物の一つとされています
米、小麦、大麦、トウモロコシ、ソルガムということですね。
ソルガムはアレルゲンフリー、グルテンフリー、GABAが豊富、ポロフェノールが豊富、食物繊維が豊富など
とにかく体にやさしくいいことずくめな作物です。
実は5月に中条のおとなり七二会地区でソルガム栽培の講習会があり
播種(種まき)の方法と種をゲットしました。
七二会地区と同じ粘土質の中条でうまく育てることができれば
育てるのにそれほど手間を要しないソルガム栽培の普及により
耕作放棄地を蘇らすことができる?!かもしれないと。
そして農業経験のないど素人の私でも育てられるのであれば他の人もできるはずとの思いからソルガム栽培を始めたのでした。
私は期待を胸に種を畑にまきました。
お借りしている畑の一部、2m四方の範囲に思い切ってばら撒きしました。
軽く覆土して足で踏んで圧着させました。
あとは全くの放置。
芽が伸びてきたときは雑草と区別がつかず
雑草を抜くこともできず、放置。
そのうち雑草と見分けがつくようになっても、放置。
そうして何も手をかけないうち夏頃にはぐんぐん伸びて私の背丈ほどに成長しました。
そして9月になり穂ができ始め、9月末には赤っぽく熟していきました。
いよいよ収穫です。
ちょうど七二会ではソルガム収穫の講習が行われ
とにかく先端の穂の部分を刈ればよいのだということを
教えてもらい?
畑の穂を刈りました。
よくできた穂はあっという間に収穫でき
それほどではない穂の収穫をこつこつとしていきました。
出来上がったのは盛って段ボール一杯分、
これをソルガム普及促進協会さんに持ち込み
脱穀、唐箕(とうみ)、搗精(とうせい)を行ってもらいます。
はたしてどれぐらいの成果が得られるか
期待して待っているところです。
ソルガムの実はお米と一緒に雑穀米のように食べてもいいし、
粉にして小麦粉の代用品としても使えます。
その他お菓子としても肉の代用品にもなり正に
持続可能な未来の作物ではないかと思います。
ご興味のある方は「信州産ソルガム」で検索していただくと
いろんな可能性のあるこの作物のことがよくわかると思います。
2021年7月28日
| 活動内容: |
こんにちは!
中条地区担当の大岡です。
毎日のように、雷雨が降っていた梅雨が明け、
長野で、中条で初めてとなる夏を迎えました。
長野の夏といえば八ヶ岳、軽井沢あたりの涼しい気候を
イメージしてしまいますが、ここ中条では昼間はかなり暑いです!
夜には気温が下がり熱帯夜はありませんが、
家の中はむしむしします。(要エアコン)
7月18日(日)中条の大イベント「中条でカブトムシを採ろう!」が
開催されました。
長野市に合併する前の中条村の時代から引き継がれてきたイベントです。
当日は晴天!!
過去、雨が降ったことは記憶にないとのことです。
1000円でカブトムシのオス、メス一匹づつ、籠、ジビエバーガー(小)
などがセットで大変お得な虫取りとなっております。
県外の方も来られるほどです。
小学生以下のお子様を対象としたイベントでしたので、
道の駅は子供たちの声でにぎわいました!
普段の中条ではなかなか見られない風景です。
道の駅の裏山でカブトムシを採ります。
始めてカブトムシに触れた子もいたことでしょう。
楽しそうな歓声が聞かれました!
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中条のお立ち寄りポイント!
やきもち家さんです!
古民家を改修した宿でこのような外観は珍しいのではないでしょうか!?
中には囲炉裏があり、古民家ならではの雰囲気が味わえます。
もちろん日帰り入浴も可能!
こちらでは灰を使った本格的な?おやきも販売しています。
やきもち屋さんからの風景
かなりの秘境感!
西山の山々が見渡せます!
2021年6月28日
| 活動内容: |
こんにちは!
中条地区担当の大岡です。
長野も梅雨入りし、中条では午前中は晴れていても
午後に激しい雷雨が降るということが多いです。
皆様のお住まいではいかがでしょうか?
私の主な活動であるりんご栽培は摘果の時期を迎えています。
花が咲いた後に小さな実が5つほど成っているところを
より大きく、形がきれい、傷のないものを一つ残しほかの実を
ハサミを使って落とします。
木の高いところはやはり手が届かないので
はしごを登って高いところの実を落とします。
今年は遅霜の影響で実の成りが悪く
通年5つできる実が2つ、3つという感じでした。
また残っている実も少なく見つけるのに一苦労でした。
実はまだ緑色にちかく、葉の色と同化してしるのです。
品種によりほんのり赤くなっているものもありますが。。。
しかし摘果のあとのりんごをみると普段目にするあのりんごの原型
が小さいながらちゃんと生長してくれているのがわかります。
りんご作業で収穫まで欠かせないのが防虫防除という
いわゆる消毒作業です。
ひとシーズン14,15回ほど
何回目に何をまくか、開花時や花の落下時などいつ散布するか、
防除基準によって決まっています。
消毒の日は完全防備の服装で挑みます。
もちろんカッパ、帽子は必須です。
マスクはN95の微粒子用マスク。
私はさらにフェイスガードを付けて挑みます。
散布の方法は、農業防除機スピードスプレイヤー(SS)による散布ではなく
手打ちと呼ばれるポンプを使った手作業になります。
活動の一環で道の駅中条に苗を出荷しました。
花のマリーゴールドと洋物野菜のスイスチャード
マリーゴールドはセンチュウという虫よけにもなります。
スイスチャードは見た目がほうれん草で茎が赤、橙、黄などの彩りある野菜です。
炒め物などにするとようようです。
ご興味ある方はぜひ道の駅中条へおいでください。
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中条の名所
今回は岩井堂の名水をご紹介します。
中条支所から車で30分ほど
虫倉山方向に向かっていきます。
途中、この道でよいのか不安になってくる林道です。
落石、落木にはご注意ください。
写真のとおり石碑がありますのですぐわかります。
石碑をみて左手にパイプから静かに流れる水があります。
私は沸かしてコーヒーを淹れました。
名水だけあってまろやかに感じられました。