2021年11月 りんごの収穫を終えて (中条地区 大岡)
2021年12月 4日 | 活動内容: |
こんにちは!
中条担当の大岡です。
りんご栽培を中心に農業技術の習得を目指して活動してます。
りんごについては2月から継続して作業を行ってきましたが、
11月ついにフジの収穫期を迎えました。
今年のりんごの出来については春先に花が咲いた直後の遅霜
による被害が最後まで響いたようです。
今年は収量が少なく、形も悪く、表面のサビとよばれる変色がほとんどの
りんごで見られ、贈答用のりんごを扱う私の受け入れ農家さんにとっては
大打撃でした。
農園主もこのようなことはかつてなかったと嘆いておられました。
遅霜による被害は周りのリンゴ農家でも見られ
同じく贈答用のりんごを扱う農家さんでは
贈答の依頼をやむなく断るという事態になっているようです。
栽培一年目の私にとっては果樹栽培の気候によるリスクをまざまざと
見せつけられる結果となりました。
一年目なので収量についてピンとこないものの
形についてはやはり思い描いていたりんごの形ではなく
おしりの部分がどちらかに偏っており、不格好なのは否めません。
またサビについてはりんごらしい赤さはなくジャガイモの皮のような
ざらざらした表面になっていてこれも明らかに見栄えを悪くしています。
しかし、味のほうはというと決して悪くはない。
むしろ傷やサビがあるほうがりんご自身が修復しようと働くため
美味しくなるという人もいるくらいで、フジについては甘いサインといわれる
蜜が見られました。
もし長野市、長野県産のりんごをみかけたらみなさまもぜひ購入して食べていただきたい。
少し見栄えは悪くても安心して食べていただきたいと思います。
りんごの品種については
9月下旬に早生種である秋映から
紅玉、シナノスイート、シナノゴールド、フジと
順々に収穫していきました。
私のおすすめはシナノゴールドです。
色は黄色っぽく食べると洋ナシのような香りと
甘さとちょうどよい酸味が特徴です。
いままでりんご自体それほど好きではなかった私ですが
このりんごには魅了させられました。
もっとも中条のりんごはどの品種も美味しいです。
中条では栗林と天間という集落でりんご栽培されていますが
なかなか中条を車で通るだけでは見つけられません。
私がお手伝いするのは天間地区。
県道から虫倉山側にのぼっていくとりんご畑が広がっています。
りんごがなるシーズン一面にりんごが実った収穫直前のシーズンは
特にみごとな風景となります。
決して耕作地としては広くはありませんが天間に住む各々がそれぞれの耕作地で
栽培しています。
さて一年を通してりんご栽培を学んで果たして
あなたは今後も引き続きりんご栽培していけますかというと
まだ決められませんというのが本音です。
りんごによる収入がどれくらいか?必要経費は?気候変動によるリスクは?
持続可能なのか?というような様々な視点から今後のことを考えていこうと思ってます。
ソルガムの結果について
収穫したソルガムについて脱穀、唐箕、搗精をおこなう前の重さ1054g
脱穀等おこなった後の重さ705gという結果になりました。
つまり40gの種を4平方メートルにまくと705gの収量が得られる。
これをもって多いと考えるか少ないと考えるかは人により評価はあると思いますが
少なくてもまったくの耕作放棄地にまいてこれだけの収量があるということは
やるだけの価値はあると私は考えます。
来季のソルガム栽培に向けてできれば耕作地を拡大して収量の増産を目指していきたいと思います。
中条での森林整備に参加しました。
樹木の伐採により中条のシンボル虫倉山が姿を現しました。