「梅野 大樹」の記事一覧
2024年1月27日
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ご無沙汰してます梅野です。
寒い日が続いていますが、その中で毎日りんごの木の剪定作業をしています。
気温の低い午前中は、積もった雪の上を吹いてくる冷たい風にさらされながらの外作業。
手がかじかんで思うように動かせず、脚立の昇降に手間取っている状態です。
何時間も雪上に居るので寒さが足元から伝わってきて...お陰でつま先に霜焼けが何ヶ所もできて困っています(笑)
今現在は裸の木。それが葉や実をつけた姿をイメージして、その頃に葉摘みや収穫作業をしやすい形にしていく等の理由で剪定作業を行います。
先ずは、お手本を見せてもらいながらの説明です。
この枝は残そう、とか、りんごの種類によって剪定のやり方が違う等、色々と考慮しなければいけないことを知ると、一本一本切るだけなのに色々と迷いが生じてしまい、とても気を遣いながら時間をかけて作業しちゃっています。
あまりにも難しいので、先ずは上に向かって伸びている徒長枝(とちょうし)を切る、と。
単純作業で少しづつ慣れていくという作戦に変更しました。
《写真では伝わらないが、寒さに震えながらの剪定作業》
何十年もするとりんごの木も寿命がきて、味、色ともに良い実をつけなくなります。
そんな時はその木を切り倒して、新しく苗を植えるのですが...そこでチェーンソーの出番!
ですが今は昔と違って、チェーンソーの講習を受けてからでないとチェーンソーを扱えないということなので、数日間のコースで講習を受けに行ってきました。
講習内容は、チェーンソーの基本的な操作から、刃の目立てなど、実際に自分が行なっている作業に直結するものから、10メートルクラスの木を切り倒すことを想定した作業方や、その為の道具の説明など、林業に従事する方に必要であろう知識まで学ぶことになりました。
午前中の学科では色々と習いましたが、一番覚えているのが長野県内の過去の事故例や死亡例の多さ。
チェーンソーはとても便利だが、本当に危険だということを改めて知りました。
学科では眠たくなりボーっとすることもありましたが、午後は午前中の学科を思い出し、
こんな感じで怪我したのかな、などと想像しながらの実技練習となったので、ほどよい緊張感に包まれて眠気は自然と無くなっていました。お陰で数日間の講習全てを無事に終えることが出来ました。
この先のチェーンソー作業では、この緊張感を忘れないようにしていこうと思います。
《チェーンソー講習会の実技練習風景》
追伸
先日、世界で唯一温泉に入る猿が見られる、という地獄谷野猿公苑に行ってきました。
イラストでよく見る猿のオデコに入ったシワ...
実物はそんなものが入る余地も無い、バラクラバ使用時の狭いオデコ...というかオデコが無い!
《あえての温泉に入る直前の猿》
2023年12月27日
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ご無沙汰しています梅野です。
フジリンゴの収穫も無事に終わり、圃場での作業もひと段落。
年明けから任せてもらえる、一反部分の何も植っていない一角に、新しくりんごの苗木を植えさせてもらいました。
この先ずっと苦楽を共にするこの木。風で倒されぬよう支柱を立ててくくりつけ、寒さで枯れぬよう苗木に藁を巻き、その周りにも藁を敷いてと、窮屈なところはねーか、お腹は出てやしねーかと、まるで我が子やペットに接する様な感じでの作業となりました。
三~四年後にはしっかりとした実を付けてくれることを祈りながら‥
<植えたのは果肉も赤いキルトピンク‥切るとピンク‥ナイスネーミング!>
先日、長野市役所で開催されたサクラマルシェに、今回初出店しました。
庁舎内ということで、お客さんも職員の方のみかと思いきや、一般の方もそれなりに来ていて意外でした。
買いに来てくれた一般のお客さんに信更町について尋ねると、りんご栽培は有名よね、とご存じの方もいらっしゃいましたが‥あまりピンと来ない人が多いようで‥もっともっと信更町をアピールしていかなきゃなと感じました。
そんな矢先、同じサクラマルシェ内の出店者が、今回出品していた酸味の強い緑色のりんご、グラニースミスに興味を持ってくれました。話を聞くと、
色々な果物で果実酒を作っていて、今は酸っぱいりんごを探している。そしてその農家さんと繋がりたい、とのこと。
生憎このグラニースミス、僕の研修させてもらっている圃場のものではなく、信更町で珍しいりんごを栽培している農家の方に譲ってもらったものでした。
はっ!ここでこの方とその農家の方を繋げるのも協力隊の仕事では!?間接的に信更町の名前が広まるし、ウィンウィンなんじゃないか!?とピンときた僕は、キューピッド役を買って出ました。おっさんを、おっさんが、おっさんに紹介するという‥。
人民の、人民による‥みたいな。
協力隊としての任務を再認識した瞬間でした。
上手くマッチングして新商品開発されて、信更町が知ってもらえたらいいな~なんて。
ん~他力本願!
<りんごの里信更さんから借りたハッピーな半被>
追伸
信更町は、北アルプスのスキー場まで30分~一時間で行けるので、先日お昼近くからスノボに行って来ました!
スキー場に着き腹ごしらえしてから滑り始めるという、その日思い立ってすぐにスノボが出来るのが嬉しい立地です。
夕方、帰りに温泉で汗を流してから帰宅。
リフレッシュした一日でした!
<昼飯のハンバーガーセット。もちろん観光地価格です。>
2023年11月29日
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ご無沙汰してます梅野です。
先日、人生で初めての出店をマルシェでしてきました。
信州ブレイブウォーリアーズ対...どこか忘れましたが富山県のチームとの試合会場、ホワイトリング入口で、です。
この日の為に作ってきたリンゴジュースを、やまのぶりんごと共に販売してきました。
なんとなく思ってはいましたが...やはり富山人の方がこれらのモノをよく買ってくれていました(笑)
今回出店してみて、初めて気づいたことや、お客さんの生の声が聞けて、とても有意義な時間が過ごせたと思います。
現場でやってみないと見えないような改善点など、今後の出店に活かしていこうと思います。
(初出店の様子、思っていたより上手くいった!?)
入場前、ハーフタイム、試合終了後、の3パターンでそれぞれ集客の為に、道行く人に声を掛けていました。
中でも試合終了後が、一番短時間で人が集まり品物が売れていきました。
けどそれは諸刃の剣で...声を掛けると、とたんに険しい表情になったり、まるで汚いものを見るような目で通り過ぎて行く人まで...
帰りのバスがあるので、時間的に急いでる人が多いのは事実なんですけど。タイミングが悪かったですかね(笑)
人の振り見てなんとやら...
これからは自分も、興味のない勧誘等にも軽く会釈くらいはしよう、と心に固く誓いました。
(ジュースには自分達でデザインしたラベルを!)
先日、圃場のわい化栽培(木の成長を2~3mでとめて、諸々の作業効率を上げた栽培法)された、りんごの木を切り倒す為の付帯作業をやりました。
数日前に収穫を終えたばかりの、樹齢20〜30年のフジりんごの木を切り倒すというので、まずその前段階の枝払いです。
伐木の理由は、りんごの色つきが悪くなった、美味しいりんごをつけなくなった、ということだそうです。
そういう経済的な寿命が20~30年だそうで、今回の木々もちょうどそれに当てはまる樹齢です。
そこで、新たな苗木を植える世代交代の為にやむなく伐木となるのでした。
直径3~4センチ位の枝を切り落としていると、中身は枯れ木のソレとは違い、若々しい黄緑色でした。素人目には、まだまだ植物として活力がみなぎっているように見えました。...なんとなく残念。
痛覚の有無は知りませんが、植物にも意思があるなんて話を聞いたことがあるので、せめてもの労いで
″今まで長い間よく頑張ったね、暑さ寒さに耐えて美味しいリンゴを沢山ありがとう!お疲れ様!!″
心の中でそう語りかけながらの伐木作業でした。
...ほぼ初対面なんですけど(笑)
(最後に固い握手を交わしてお別れ)
追伸
その後、この切り倒したリンゴの木は一年間ねかせたのち、薪となって再び人々の生活を豊かに!
死してなお人の役に立つ...リンゴ等、果樹って素晴らしいですね!
2023年10月27日
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ご無沙汰しています、信更地区担当の梅野です。
りんごの栽培に携わって二ヶ月、初めてりんごの収穫をさせてもらいました。
冬には葉っぱ一つ無い状態から、こんなに沢山のりんごが実るなんて驚きです。
収穫したりんごをコンテナへ集めて荷台に載せる。
これがなかなかの重労働で、それを年配の方々がやっていることにも驚かされます。
因みに、今回収穫したこのりんご、シナノスイートという品種ですが、、、生まれて初めてこんな美味しいりんごを食べました。ジューシー、シャキシャキ、とても甘い!今が旬なので是非!!
最近、作業の休憩中に感じたこと
農家の方々との会話で、″あの木いつもより紅葉が早いな″とか、″竹が50年周期の世代交代で枯れるとき、一斉に白い花を咲かせてな、、″とか、″風がかわってきた″ ″向うの雲が流れて、、″
″鳥がいち早く、熟したりんごを食べちゃって困る″ なんて、周りの木々や方角、風向きなどにとても敏感。
こういった、自然を身近に感じて暮らしている人達の話を聞いていると、ある王女の言葉を思い出す、、、
″土に根をおろし、風と共に生きよう。種と共に冬を超え、鳥と共に春を歌おう。土から離れては生きられない、、、″ と。
土を触っている人はうつ病のリスクが低い、なんて話もありますからね。
きっと彼女はこういうことを言っていたんだろうな、と僕なりに解釈して話を聞いていました。
そして、こういう感性を持った農家の方々とお近づきになれて、とても嬉しく思います。
僕も早く″農化″して、そういう感性が持てるよう精進していこうと思いました。
(グルメな鳥のつまみ食い)
追伸
先日、戸隠山に登ってきたのですが、紅葉がとてもキレイでした。
、、、朝から粉雪が降っていて寒かったですが。
2023年9月29日
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初めまして。長野市地域おこし協力隊 信更地区担当に着任した梅野です。
協力隊の活動として、特定の農家さんについて、毎日りんごの栽培を教わりながら作業させてもらっています。この時期はシナノスイートの葉摘みという作業です。
りんごに陽が当たらないと、皆さんが思い浮かべるような `赤い` りんごにならないそうです。(他にも工程、条件はありますが)
りんごにシールの様にくっついている葉や、影になっている葉を取り除いてあげることで、りんご全体に陽をあてて、均一に赤く色ずくようにするのが葉摘みの目的だそうです。
りんごの赤い色一つとっても、そこには農家の方の努力があることを知りました。
ただ、、、この均一に赤くしたりんご、(大まかに言うと)見た目を大切にするからで、葉が影を作って、葉の形がりんごに残ってしまったとしても、味的には変わらず美味しいとのこと。
りんごのイメージがあるから、、、という理由で、今更りんごの均一な赤い色をやめることが出来ないそうです。
見かけにこだわらない、という消費者側の考え方が変わっていったなら、農家の方の葉摘み等の作業も、簡略化されて負担も減り、遊休農地の軽減に繋がるのでは!?なんて思ったり思わなかったり、、、。
そんな葉摘みを、圃場(ほじょう、畑や菜園の意。僕はこっちに来て初めて知りました)ではトンビの、ピ~ヒョロロロロ~なんて声に癒されながら行っています。
まだまだ日中は日差しの強い信更町!
葉摘みは根気のいる作業なので、炎天下での作業はそれなりにしんどい、、、
そんな時、目の前のりんごに乗っているアマガエルを発見!
キョトンとした顔で、腕を敷いたような体勢で休んでいる姿を見て、一時でも暑さを忘れてほっこりと、、、自然の豊かさを感じました。
帰宅してからは、回覧板を届けるために出向いた隣のお宅の、玄関先でヤマカガシという蛇に遭遇!
ヒッと軽く引いて、、、自然の豊かさを感じました。
今まで登山を趣味とし、それなりの自然に触れてきたつもりでしたが、、、自分はまだまだワイルドとは程遠い、シティーボーイなのだと思い知らされた出来事です。
お知らせ
信更小学校が今年度で閉校になります。
そこで10月28日(日)、信更小学校で閉校記念イベントが行われて、アルクマの熱気球が上がるほか、子供たちによる音楽会も行われます!