長野市地域おこし協力隊はながのシティプロモーションの一環です

「岸 豊」の記事一覧

芋井の里山にある唯一のお店

LINEで送る

2024年7月 5日 | 活動内容: |

こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、地元にあるおやき屋さんについてご紹介させていただきます。

今年1月のどんど焼きの際、地元集落の女性から、その方が代表を務めるおやき屋さんに協力してもらえないかーという依頼をいただきました。

お酒を呑んで酩酊していたので、後日電話を差し上げたところ、販売促進に協力してほしいとのことでした。

そのおやき店は、芋井おやき工房という名称のおやき屋さん。飯綱高原を除く芋井エリアにおいて、いまや唯一となった貴重なお店です。

4.png

所在地は長野市大字桜。県道長野戸隠線のバス路線沿い店舗があり、毎週水曜日と木曜日に営業しています。その他に、プロバスケの信州ブレイブウォリアーズの試合がホワイトリングの会場である際にも出張販売をなさっているそうで、いつも完売されるそうです。

同店は、女性5人からなる有限会社。おやきの中身の具材を納入される住民の方たちもおられ、文字通り「地産」という言葉が似つかわしい地域企業です。

同社のおやきは、手づくりの蒸しおやき。地元の旬野菜や山菜を用いて、具材の種類が豊富なところが大きな特徴であり長所です。

2.png

芋井の「イモ」にちなんだ「じゃがカレー」や「じゃがベーコン」「じゃがアップル」といった独創的なおやきが沢山あります。

担い手の女性は40代から70代まで。街場まで通わずに地元の近場で、馴染みのある女性たちと一緒に気軽に働けるところに魅力があるようです。

このおやき工房さんについて、私がどのような販促のお手伝いをしているかというと、それは、ふるさと納税への出品です。

1.png

女性たちは、毎週水木を中心に働いていらっしゃって、平日毎日稼働しているわけではないので、出勤日を増やさずに売上げアップを図るには、稼働日に製造したものを冷凍して作り置きしておき、かつ送料がかからないふるさと納税なら、通販と送料免除の二重のメリットがあると考えました。

春先からお手伝いを始めて数カ月が経過しましたが、まだ出品に漕ぎ着けていません。おやきは信州の名産で強力なライバルがズラリ。広報の段階で見劣りしていけないと意気込んでいます。

また、ここに来て、ふるさと納税の新規取扱を総務省が停止してしまうアクシンデントもあり、出品できるは早くて10月ごろになりそうです。

芋井の里山エリアにある唯一のお店に足を運んでいただければ幸いです。

名称未設定のデザイン.png

= 芋井おやき工房 =

所在地:長野市桜833-1

    長野戸隠線のバス停「桜」隣

営業日:毎週水曜日と木曜日

LINEで送る

2024年6月 6日 | 活動内容: |

こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、ニホンミツバチについてご紹介させていただきます。

昨年初めて自然入居に成功したニホンミツバチの飼育ですが、越冬に失敗してしまいました。年明けまで巣箱にいたのですが、ハチミツを残したまま、逃避したか、もしくは死滅してしまいました。芋井は海抜が高く、昆虫のミツバチには厳しかったということなのでしょう。

1.png

今年は、協力隊の卒業年で忙しいため、ミツバチの飼育は諦めていたのですが、狩猟採集の本能が覚醒してしまい、4月下旬から再開することとなりました。

昨年は、地元のお師匠様におんぶにだっこの養蜂生活でしたが、今年はかなり独り立ちをすることとなりました。

居なくなってしまったミツバチですが、野生のニホンミツバチを待ち箱に捕獲する=自然入居の取り組みが始まりました。

昨年、ミツバチが営巣していた2段重ねの重箱を2セット用意。これに、ニホンミツバチが好きなキンリョウヘンというシンビジュウム系の蘭のほか、この蘭の花の匂い成分を化学合成したミツバチルアーというものを2セット用意しました。

2.png

ルアーは1個3,800円もします。キンリョウヘンは運良くネットで安価にゲット。昨年仕入れたミスマフェットという同類の蘭は、年明けに根腐れを起こして枯らしてしまいました。

待ち箱とハチの誘因効果がある蘭とルアーの3点を用意。

後は、これをどこに設置するかが勝負です。

私は故あって、今年3月末に引っ越すことになったのですが、一つの巣箱は、下犬飼という集落の新宅付近、もう一つは人目につかない野生の花畑に設置しました。

花畑の方は、5月の連休明け、キンリョウヘンを巣箱の前に持ち込んだところ、直ぐに探索バチがやって来て、蘭の威力に驚きました。

いずれも、西陽が当たらず、かつ、樹木の下で雨に当たらない場所に置くことにしました。

すると、5月10日、5月11日、5月15日の合計3回、自然入居に成功しました。うち2回は、自宅近くの同一の場所に2回、待ち箱を新しいものに置き換えることで対応しました。

4.png

5月11日の入居の際は、ハチの引っ越しを目の当たりにすることとなりました。大群のハチが巣箱の周囲にやって来て周囲は騒然としますが、30分もしないうちにハチたちは巣箱の中に入り新居での生活を始めます。

ニホンミツバチは大人しく、人間は意図的に危害を加えなければ、人を刺すことはありません。スズメバチが侵入できない7㎜幅のスリット=巣門から出入りして生活するニホンミツバチは、健気で眺めているだけでも癒される大切な存在です。

3.png

 IMG_2695のコピー.jpg

りんご栽培を始めました

LINEで送る

2024年5月14日 | 活動内容: |

こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、りんご栽培についてご紹介させていただきます。

これまでブルーベリー栽培は2年前からやっていましたが、果樹栽培の品目にりんごが加わりました。他のお二方を含めた3人による共同作業になります。

一緒に従事する地域の先輩男性が、栽培を継承してほしいと頼まれたことがきっかけで私も誘われ参加することに。体験農園向けにも活用できること、芋井を象徴する代表的な農産物であることから、栽培に挑戦することとしました。

5.png

りんごの木は全部で23本。サンフジ、シナノゴールド、秋映、つがるの4種類。同じ1本の木でありながら、接木により複数品種収穫できるものも存在し、いささか不思議な感じがします。果樹って面白い。

枝が大きく横に広がった大葉立てという栽培方法で、樹齢は40年前後でしょうか−。海抜は推定800m近くの高地にあり。北アルプスが見える風光明媚な場所。土地の傾斜は芋井とすれば比較的緩やかな条件の畑になります。

1.png

23本のうち、自分の受け持ちは1〜6番までの6本。果樹栽培のズブの素人で大丈夫かと、心配だらけのりんご栽培ですが、剪定から農作業が始まりました。剪定作業はチンプンカンプン。真上に伸びた徒長子をはじめ、混雑している枝を空いてあげると程度で終了してしまいました。

次は、果樹栽培には必須となる消毒です。J Aさんが指定する芋井地区におけるりんご栽培のマニュアルに従い、合計14回の消毒をすることとなりました。1回使用水量は450ℓ。軽トラにタンクを積んで農地に乗り込みます。

4月に2回、5月の連休明けに1回。これまでに3回の消毒を終えました。消毒は、中古の眠っていた動力噴霧器(略して動噴=どうふん)を修理に依頼することから始まり、一定のコツを掴むのに3回の機会を要しました。

2.png 

体験農園に活用できると前述させていただきましたが、芋井地域における農的ライフに関心のある知人が摘花(花摘み)に来ていただいたことも良い思い出となりました。たわわに白い花を咲かせたりんごの木の佇まいはとても愛おしいものがあります。

3.png

りんごはこれまで、お店に並んでいるものを買ったり、もらったりして食べるモノとしてしか認識したことがありませんでしたが、膨大に咲いた花摘み作業の煩雑さから、日本の果樹農家の大変さを思い知るとともに、スーパーで何気に陳列されて売られているりんごの値段が、農家の手間を考えるととても安いものと痛感することとなりました。

4.png

山岳信仰で名を馳せた飯縄山

LINEで送る

2024年3月19日 | 活動内容: |

こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、前回に続いて、芋井地区の貴重な財産である飯縄山と飯縄神社についてご紹介させていただきます。

前回のブログでは、あの有名な高尾山の総本山が飯縄山であるとお話させていただきました。その高尾山を昨年、地元の一行と訪ねた際、高尾山の僧侶が飯縄山の由来について話してくれました。

a01.png

↑ 飯縄山

飯縄山は、山岳信仰の山として山伏が修行する霊山だったそうで、その開山は、戸隠山より早かったと言います。そして、飯縄とは、食べられる砂=メシ(飯)の砂(飯砂=イイズナ)が由来というのです。この砂が転じて、縄(づな)になったとのこと。

この飯の砂は、菌類かバクテリアかで実在したもので、通称「天狗の麦飯」と呼ばれています。山伏がご飯のようにカロリーとミネラルを摂取できるものとして実際に食し、国内で飢饉があった際、山伏が庶民に配り、人々を飢餓から救ったというエピソードもあります。

この麦飯の標本が、芋井公民館や戸隠地質化石博物館に残っているのですが、どちらも真っ黒に炭化した状態で今日に至っています。この天狗の麦飯は明治時代、化学者が大真面目に成分分析した資料も見つけることができとても驚きました。

a02.png 

↑ 芋井公民館に収蔵されている天狗の麦飯の標本

飯縄山と言えば飯縄大権現。そのご神体は、白狐の上に乗った烏天狗。日本各地には、数々の天狗伝説がありますが、飯縄天狗三郎は日本八大天狗に数えられ、その霊力は、もの凄く強かったようです。

飯縄大権現は戦勝の神様とも言われ、戦後武将からも厚く信仰されていました。上杉謙信は自らの兜のシンボル像に採用。芋井地区内の荒安集落にある飯縄神社里宮は、武田信玄が寄進して造られたものだそうです。また、室町時代には、足利義満が、地蔵菩薩像を飯縄神社に寄贈したとされています。

a06.png 

↑ 高尾山薬王院のHPから引用

このように山伏の修験道としては、戸隠山よりも開山が早かったとされる山岳信仰の山である飯縄山、そして、そこに祀られた飯縄大権現。この地元の貴重な財産を、今後の地域の未来のために大切に生かして行きたいと思います。

a03.png

芋井地区最強の財産は飯縄山

LINEで送る

2024年2月15日 | 活動内容: |

こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、芋井地区にある貴重なお宝についてお話させていただきます。

それは、タイトルにもあるように、スバリ、飯縄山のことであり、はたまた飯縄神社のことでもあり、その神様である飯縄大権現のことを意味します。

Q3.png

地域おこし協力隊員になる前から、長らく長野市民をしていた自分にとって、飯縄山は、長野市のシンボル的な山であるとの認識はありましたし、飯縄山にも過去何度か登山したことはありますが、戸隠山や会津磐梯山のような地域の財産として、飯縄山を崇めたことは一度もありませんでした。

Q1.png

ところが、昨年の秋、東京八王子市の高尾山の総本山が、飯縄山であるとの話を他人から聞かされ、直後に、地元の関係者一行と高尾山に訪れたことで、その認識は一変することとなりました。

高尾山は年間300万人が訪れる世界一登山客の多い山であるとのことです。昨年11月に訪れた際も、中国人をはじめとした海外の方たちで大変賑わっていました。

Q2.png

急勾配のケーブルカーを降りて、参道をある程度登り切ったところに、神社のようでもあり、ところによってはお寺のような建物やオブジェのようなものが沢山出現して来るのですが、銅像が烏天狗であったり、赤い天狗の仮面が飾られていたり、看板に書かれている文字は、何処も飯縄大権現のオンパレード。飯縄山の隠然たる底力に度肝を抜かれてしまいました。

Q5.png

元々、高尾山「高尾山薬王院有喜寺」は、西暦744年に聖武天皇の勅令により、行基が開山したとされています。その後、室町時代の1375年に京都醍醐山の俊源大徳が入山、飯縄大権現を本尊として中興したとされています。

訪問時は、飯綱高原観光協会の一行として訪ねたのですが、高尾山薬王院の僧侶たちは、総本山の住民である我々をとても厚遇してくださり、護摩焚きのほか、精進料理もおもてなしいただき、飯縄山、飯縄大権現のゆかりについてお話も丁寧にしてくださいました。

Q4.png

飯縄山、飯縄大権現の山岳信仰は室町時代から盛んになり、全国に300箇所以上の飯縄神社が全国各地にあるとされています。

飯綱高原では毎年8月10日に、飯縄火祭りが開催されるのですが、20年ほど前からは、高尾山の僧侶が、護摩焚きの儀式を執り行ってくれるほか、毎年6月5日の開山祭の折にも山伏の格好をした僧侶たちが飯綱高原を来訪されます。

次回は、地元の飯縄山、飯縄神社、飯縄大権現についてご紹介させていただきたいと思います。

Q6.png

1  2  3
長野シティプロモーション

■Facebookページ


■長野市役所

隊員から選ぶ

小田切
酒井 慎平 [記事]

川中島
鈴木 清子 [記事]
小林 梨恵 [記事]

篠ノ井信里
那須野 佑樹 [記事]

信更
梅野 大樹 [記事]

松代
水嶋 謙治 [記事]

若穂
北村 健 [記事]
越智 健三 [記事]
殿畑 多朗 [記事]

七二会

長沼
茂垣 明徳 [記事]

豊野

戸隠
加藤 有希子 [記事]
高橋 理絵 [記事]

鬼無里

信州新町

大岡

中条
井上 功康 [記事]

浅川

芋井
岸 豊 [記事]


隊員OB・OG
大岡 堅信 [記事]
坂本 賢二 [記事]
木村 智佳子 [記事]
岩川 義子 [記事]
古畠 和昌 [記事]
小野寺 可菜子 [記事]
西中 崇 [記事]
木原 貴之 [記事]
藤原 祐一 [記事]
オーラック メヘルナーズ [記事]
中川 卓真 [記事]
宋 裕光 [記事]
井上 格 [記事]
佐々木 健司 [記事]
西濱 芳子 [記事]
村松 聡 [記事]
武内 智之 [記事]
平本 千穂 [記事]
澤田 奈央 [記事]
渡邉 昌佐樹 [記事]
越前屋 圭司 [記事]
大野 雅和 [記事]
佐竹 永成 [記事]
清水 峻明 [記事]
水谷 翔 [記事]
安西 晋 [記事]
小池 将太 [記事]
窪美 靖 [記事]
橋本 太郎 [記事]
栗原 健 [記事]
木下 恵美子 [記事]
西田 靖 [記事]
西田 視己子 [記事]
飯島 悠太 [記事]
鈴木 明子 [記事]
藤原 大樹 [記事]
小林 佐知 [記事]
小寺 章洋 [記事]
島田 裕生 [記事]
平田 真梧 [記事]
涌田 周 [記事]
古川 悠太 [記事]
大島 誠子 [記事]
牧野 真弓 [記事]
山崎 信悟 [記事]
石鍋 明子 [記事]
浅野 知延 [記事]
蛭田 浩生 [記事]
瀧田 明博 [記事]

カレンダー

2024年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

年間アーカイブ

2024年 [65]

2023年 [111]

2022年 [94]

2021年 [108]

2020年 [59]

2019年 [66]

2018年 [125]

2017年 [227]

2016年 [257]

2015年 [159]

2014年 [64]

長野のいいねを教えください ナガラボ 長野の魅力発見隊 長野市地域おこし協力隊 長野の名水 ふるさとNAGANO応援団 私たちも長野市大好き ご縁ながの ココカラ おしごとながの ながの百景
ページトップ