「宋裕光」の記事一覧
2019年10月 1日
| 活動内容: |
こんにちは、長野市浅川でワイン用ブドウを栽培、ワイン造りへ挑戦中の宋です。
2019年9月初旬、いよいよ収穫が始まりました。
高山村にある研修先農園にて
白ブドウ品種のソービニヨン・ブランから
綺麗に実っています
1箱で約10kg。初日から数トン収穫します
収穫は座って行います。ダメージを受けた粒を丁寧に一粒づつ取り除きながら時間をかけて
今年の長野天候は、果樹栽培にとってとても厳しい年になりそうです。長い梅雨による降雨量の多さ、湿度、日照量の不足など、それに伴う園内での問題はつきる事なく。。
ただ、それに負けずと努力を重ねる農家さん達の姿には考えるものがあります。農業は自然あってのもの。日々作業の積み重ね。
自分も頑張ります!
2019年9月 1日
| 活動内容: |
こんにちは、長野市浅川でワイン用ブドウを栽培、ワイン造りへ挑戦中の宋です。
5月中旬の植樹から約3ヶ月半が経ちました。
順調に生育していた苗でしたが、色々と苦難の多い8月でした。
被害① "ベト病"
自分の未熟なブドウ栽培に反省。。
そして、病気の恐ろしさをを痛感しました。
14品種のワイン用ブドウを育てていますが、その中でも
「竜眼」「シャルドネ」が特に弱く、竜眼は危なく全滅の危機でした。
(ぎりぎり対処が間に合い、なんとか持ちこたえました)
「ベト病」
病原菌は被害葉組織内に卵胞子で越冬する。翌春に被害葉が腐ると卵胞子が地面に現われて発芽し、分生胞子を作りさらに遊走子を生じて新梢などの組織に侵入し発病する。病原菌の活動には20~24℃が最適温度条件である。展葉初期~梅雨期、また秋季に低温で雨が多い場合に多発しやすい。なお、夏期高温時にも展葉中の若い葉があれば感染発病する。
多湿なハウス栽培では特に発病が多く、病原菌は気孔や若い組織から感染し、発病後は防除が困難であるため、予防散布を徹底することが重要である。
被害② "コウモリガ"
覚悟はしていましたが、苗木10本ほど食害されてしまいました。。
「コウモリガ」
成虫は8月中旬~11月上旬に羽化し、夜間に飛しょうしながら空中から多数の卵を産み落とす。地上の卵は、そのままの状態で越年するが、翌年の5月頃にふ化し、幼虫が付近の草木に食入して発育する。その後、ブドウに移動し食入加害する。なお、キマダラコウモリガは6月に羽化し産卵する
被害③ "コガネムシ"
そこまで多くはありませんでしたが食べられました。。
今後注意が必要になるかと思います。
「コガネムシ」
幼虫の被害と成虫の被害があります。幼虫の被害は根を食害することです。養分の吸収ができなくなって生育が悪くなり、大発生すると、苗だけでなく樹木でも枯れることがあります。また、イモなどもかじられます。成虫の被害は葉を葉脈だけ残して網目状に食害するため生育や美観が損なわれることです。また、花に群がり、花が食害されて無惨な姿になることもあります。
被害④ "蛾蝶蜂幼虫"
苗木1本葉っぱ全部食べられました。
「スズメガ」
スズメガは、幼虫が野菜、草花、樹木などの葉を食べます。多くの種類があり、種類により成虫や幼虫の大きさ、模様などが違います。成虫は広げた翅(はね)が5~10cmくらいのガで、翅をすばやく動かし、高速で飛ぶことができます。一方、空中で静止することもでき、その状態でストローのような長い口を使い、花の蜜や樹液を吸います。
成虫は主に夜行性ですが、日中飛ぶものも多く、直径2~3cmの楕円形で主に薄緑色の卵を、葉に1個ずつばらばらに産みます。幼虫は成熟すると5~10cmくらいになるイモムシで、腹部の末端に角のような突起をもつのが特徴です。成熟した幼虫は、主に地中につくった小部屋か地表の繭(まゆ)の中で蛹(さなぎ)になります。主に蛹で冬を越します。
▼葉が食べられ、茎や枝だけになる
若い幼虫のうちは食害がわずかで目立ちません。成熟するにつれて食欲がおう盛になり、短期間に周辺の葉を、枝や茎だけにするまで食べつくし、体が急激に大きくなります。そのため幼虫が成長してから気づく場合が多く、野菜や果樹では収穫量が落ち、庭木や草花の観賞価値も下がります。
一年目の被害はこれくらい(①〜④)で済みましたが、今後更なる試練が待ち受けていると思います。
果樹栽培は、鳥獣 害虫 菌 ウイルスなど多くの被害と常に隣り合わせ
ヨーロッパの乾燥した気候を好む植物を、世界で2番目に雨の多い湿潤ここ日本で栽培する時点で大きな覚悟が必要ですし、それ自体が間違いなく大きな挑戦です。
二年目しっかり防除対策できるよう準備したいと思います!
2019年8月 1日
| 活動内容: |
5月中旬の植樹から約2ヶ月半が経ちました。
挿し木だったので、最初の見た目はただの枝でしたが、萌芽し葉っぱがついて来ると、ようやく植物らしさがでてきます。
挿し木
植樹
※写真はマルチ養生分
萌芽①
萌芽②
展葉①
展葉②
展葉③
新梢伸長
現在
梅雨の長雨、日照不足の影響で、生育がうまくいかないまま枯れてしまった挿し木も多くありましたが、マルチ養生分はとても順調に生育しています!
3年後に実がなるよう頑張ります。
2019年7月 1日
| 活動内容: |
畑の場所
ワイン用ブドウを栽培している場所は、長野県長野市の北部「浅川」という地区
長野駅から北へ約10km、飯綱高原の入口にあたる中山間地域で、自然豊か、一年通して魅力ある場所にあります。
畑は、標高630m、南向き、若干の傾斜で日当りは良く、優しい風が通り抜ける
木々に囲まれ、山の中に静かに佇み、鳥達の歌声だけが聞こえてくるブドウ栽培にはとても適した場所です。
浅川ダム
ここはもともと小さな谷で、いくつかの農家が斜面に段々畑で米や野菜を作っていたそうです。
そこが、2017年に竣工された「浅川ダム」の建設によってでた大量の土砂埋め立て地として選ばれ、本格着工から7年、約3hという広い一枚の土地として生まれ変わりました。
土壌
この地域の地層は、約20万年前に噴火した飯縄山の火山灰が主体で、土地周辺の地層は、「凝灰岩」と呼ばれる白く固い岩です。
ダム建設前まで、ひっそりと地下約50m下で眠っていた土が、約20万年の時を経ていま地上に蘇ったということになります。
挑戦
「約20万年の時を経て地上に蘇った土」というとドラマチックに聞こえますが、
現実は決してそう簡単ではなく、、
地下50mという深さに、農業の手助けをしてくれるような微生物は存在せず
有機物の乏しい極めて地力の低い土壌..
さらにこの固い岩をブドウの根が砕く進んで行く事は難しく、雨が降り水を吸収すると粘土となり水はけが悪いです。
土作り
全てがゼロからのスタート。
農業の世界ではよく「全ては土作りから始まる」と言われますが、ここはまさにそこからのスタートです。
(写真は植樹前、最初の状態です)
2019年6月24日
| 活動内容: |
みなさま こんにちは
長野市浅川地区担当 宋(そう)です。
昨年10月より「ワイン用ブドウ畑の開墾及び栽培」を主な任務として妻子3人で移住着任し、浅川ダム建設時に生まれた約3町歩の土地をワイン畑に変えるべく始動いたしました。
「始動前の土地」
着任後すぐに土壌改良計画をスタートし、研修先でもある角藤農園(高山村)
佐藤農場長ご指導のもと、挿し木用の剪定枝確保、枝切り、重機による土壌改良、整地設計、穴あけ、土入れ、耕耘、マルチ張りなど作業を進めました。
そして、先月5月18日19日の2日間
約27000本の挿し木植樹を完了しました!(養生分18000本)
当日2日間で約70名以上もの地元ボランティア方達にご協力を頂き、
早くて3年後、しっかりブドウの実がなっているよう作業していきたいと思います。
植樹1ヶ月後、順調に萌芽成長しています!