3羽の鶏、鳥小屋に引っ越す
2023年7月14日 | 活動内容:移住・交流 |
こんにちは。芋井地区担当の岸です。今回は、前回に続いて鶏の飼育についてご紹介させていただきます。
鶏飼育の一番の動機は、田舎暮らし体験宿のアクティビティの一つの目玉にしたいと思ったからです。このため、鳥小屋は、古民家の敷地の一角に設けることにしました。
鳥小屋製作のお手本にしたのはYouTubeのチャンネル。両サイドと後ろ側の壁材をホームセンターで販売しているラチェットを使うというもので、比較的お手軽に製作できることからこの方式を採用することにしました。
鳥小屋製作で最も肝心なのは、鶏が外敵から身を守るように頑丈な構造にすることです。宿泊客の皆さんに、鶏たちを観察してもらうため、正面扉は木材を重ね合わせ、目の細かい金網を二重張りにしました。細かい網目の採用により、ヘビの侵入を予防することも心がけました。
躯体の基礎には、コンクリートブロックを地面に埋め込みました。これにより、小動物の地面から侵入を防止できます。躯体の4隅には自宅の敷地に自生している淡竹を杭とし、躯体と接合することで強度を高める工夫を凝らしました。
YouTube動画を参考に鳥小屋を製作してみたものの、ラチェットの内側に金網を張るタイプの鳥小屋だけでは、鶏たちの身の安全が危ういのでは?という衝動に駆られました。そこで、鳥小屋の外に高さ1メートル弱の防獣ネット(農作物用)による柵を設けることに獣対策を強化することにしました。
柵も出来あがったいよいよ3羽のお引っ越しの日がやって来ました。引越し初夜の際には、、鳥たちが外敵から襲撃されないか、夜間、露天の中で寒さで震えないかなど、心配でたまりませんでした。そのため、鳥小屋の近くには、小動物を捕獲する箱わなも設置しました。
これまでのところ、アクシデントという観点では、ある日の日中、柵の中に猫が侵入する事態が発生しました。その猫の襲来を発見し、私に知らせてくれたのは近所の仲良くなった女性です。その方は、毎日鶏観察を楽しんでいらっしゃるそうで、その方との交流も生まれました。猫の襲来も含め、何事も実行してみると、何が起きるか分からないものです。
鶏たちには、毎日、穀物などからなる配合資料のほか、生野菜のズッキーニを半分に切ってあげています。他の野菜もあげてみたのですが、ズッキーニが好物のようで他の野菜はあまり口にしてくれません。配合飼料は、まだまだ中雛の段階であるので、成鶏用のものを摺鉢で細かく砕いてあげるのですが、この力仕事は毎日汗をかいてしまう重労働で難儀しています。
生後1ヶ月半を経過し、鶏たちは随分大きく成長し、羽や顔つきも成鶏のような姿になって来ました。
3羽の鶏たちには、名前を付けました。その性格から、一番元気で茶色の鳥がピーちゃん、一番臆病で身体が小さめなのがミーちゃん、その中間の毛色がケイちゃんです。ケイちゃんはこれといった大きな特徴がないノーマルな性格なので、ミーちゃんがいるので、ピンクレディから連想して名づけました。
3羽は大きな扉を開けると、鳥小屋を飛び出し、柵の中を元気よく飛び回ったり、私が来ると近寄ってくれたりと、私にとってとても愛らしい存在になっている今日この頃です。