信里生活三か月目(篠ノ井信里地区 那須野)
2024年3月25日 | 活動内容: |
こんにちは!
篠ノ井信里地区の那須野です。
先月の記事で今年は雪が少ない、なんて言っていたら3月に入ったら今度は雪が多かったですね。
我が家の軒下に吹き込んだ雪の上にペアの野良猫の足跡が。。
なんだかほっこりします。
そしてこんな天気だから油断していたのですが、雪がまぶしくサングラスをかけて数日作業をしていたら見事にサングラス跡を残して日焼けしました。。
どんな時期や天気でも農作業をするときは日焼け対策必須ですね。
・ぶどう畑でのこと
さて、1月2月は、それなりにスローライフを楽しんでいましたが、
3月のぶどうはいよいよ剪定も始まり、あっという間に時間が過ぎたように思います。
今月は信州新町、信更、七二会と3つの圃場と3人の師匠のもと学ばせていただきました。
3月の1週目2週目は、信州新町の圃場での作業です。
新町の圃場は、一面地続きで約2ヘクタールと大きく、圧倒される風景です。
こちらは誘引が終わった後の圃場です。
剪定をし、切った枝を下ろし、誘引をし、巻きヅル除去が終わった今が、1年で一番スッキリとしている景色なんだと思います。
私は補助として作業をさせていただいているだけではありますが、
ひたすら黙々と上記の作業を何列もした後に、この景色を見ると達成感のおこぼれをもらった気分です。
剪定、誘引作業
剪定は、より良い果実を作るために不要な枝を切り落として、
将来実ができたときに効率よく栄養を行き届かせるための大切な作業です。
剪定のやり方ひとつでぶどうの実つきだけでなく、
その木自体の寿命を縮めたり伸ばしたりにも関わってくるため、一年で一番頭を使う作業なのだそうです。
そんな大切な作業なので、剪定をして残す枝に関しては全て師匠に決めてもらっていますが、
そのあとの不要な枝を切って、誘引をする作業をさせてもらいました。
垣根仕立てのワインぶどうには、ギュヨとコルドンの大きく分けて2つの仕立て方があるのですが、
こちらはギュヨのシングルです。長梢を片側にだけ伸ばしていく仕立て方。
師匠が選んでくれた枝を、余計な枝を切り落として曲げてワイヤーに巻き付けるという作業。
最初はものすごく精神力が削られました。。。
すこし曲げるとミシミシって音がして、いつ折ってしまうかとビクビクしながら。
ただ、3日目には意外と慣れるもので、ミシミシ鳴っても『これ以上はヤバい』がなんとなくわかるようになり、
今回誘引したものに関しては、一応一本も折らずにいけました!
巻きヅル除去
続いては巻きヅル除去です。
ぶどうは落葉つる性植物なのでワイヤーに絡ませて育てるのですが、
この選定をしたあとに残った巻きヅルに雑菌が湧き、病気になりやすくなるといわれています。
そしてこれを削り取る為だけの機械がこちら★
これをやるためだけの機械。それ以外になんの用途もない。それなのにインパクトドライバーの3倍くらいの価格。
でもそんなところもまた美しいです。
しかし、先人たち(?)はこの巻きヅルを剪定ばさみで除去していたのだから、すごいの一言です。
試しにわたしも剪定ばさみでもやってみたのですが、
細かい巻きヅルはなかなか取れず、しっかり取りきるまで機械の3倍くらいの時間がかかりました。
ちなみに師匠が私の巻きヅルとり作業の手元を動画で撮ってくれました。
※師匠のインスタです。ここでSNSの誘導がアリなのかわかりませんが、
不都合がありましたら誰か教えてください(^^ゞ
信州新町の師匠のワイン
信州新町の圃場最終日に(と言っても次回まで少し時間が空くだけですが)
新町の師匠からワインをいただきました。
2月末から3月初めの新町研修での2週間で、お昼に新町のグルメ巡りをさせていただきましたが、
師匠は地域の飲食店の方からも愛されていて、地域に根付いた素晴らしい仕事をしていることが感じられました。
地域に愛される師匠の人柄が感じられるようなワインでした。
・地域でのこと
冒頭でも書いた通り、七二会、信更、新町、そして信里と、お世話になっている圃場がいろいろあるため、
各地の師匠が携わっている行事には事あるごとに参加させていただいています。
信更地区有旅ワイナリー社長講演会&試飲会
3月2日に有旅ワイナリーの田中社長の講演会と、キラリ信更のワインの試飲会に行きました。
私は車で行ったので試飲会は見ているだけだったのですが、ぜひとも色々味わってみたかったなぁ。
信更地域の方々は幸せそうに試飲を楽しんでおられました。
七二会小坂の福寿草まつり
3月11日、七二会の福寿草まつりに行ってきました。
少しまだ時期は早かったのですが、傾斜地にあれだけ群生している福寿草は圧巻で、他ではなかなか見たことのない風景でした。
私の撮影技術がなさすぎて、写真で撮ると綺麗に見えないのがもどかしいですが。
3月下旬くらいまでが見ごろのようです。
群生はもちろん珍しいですが、単体で雪からひっそり顔を出す姿もかわいらしい花ですよ。
有旅ワイナリー内見会&有旅ワイナリー俱楽部試飲会
3月24日、ようやく信里地域の方々に有旅ワイナリーをお披露目する事ができました。
信里地域の方々限定の内見会で、告知も地域のみとさせていただいていたのですが、
それでも90人近い方々に来ていただけて、大成功の内見会となりました。
まだ一般公開はされていないので内部の写真はお見せできませんが、
普段は入ることのできない工場の内部まで見学していただき、地域の方々にも喜んでいただけたのではないかと思います。
そして、内見会のあとは、有旅ワイナリー倶楽部での試飲会&懇親会でした。
有旅ワイナリーの社長のワイン、『シグネチャー ケイ シャルドネ 2022』など
数種類のワインをとりそろえての試飲会で、美味しく楽しい時間となりました。
今回のイベントのように、有旅ワイナリーを通して信里地域がさらに盛り上がっていけたらいいなと思います。
・我が家の畑
そしていよいよ我が家の畑も春の準備をしなくては!と思いはしたものの、
畑を眺めてもなにから手を付けていいのかわからず途方に暮れていると、
お隣さんが通りかかったので、少しお時間をいただき何から始めたらいいのかを聞いてみました。
すると予想外の答えが。
「火つけて燃やしてしまえ」
ということで、言われた通り火をつけてみました。
なんでも、湿っているところは燃えなく乾いた表面の枯草だけが燃えるから、
これ以上来てほしくない所に水を撒いておくとそれ以上は燃え広がらないのだとか。
そうは聞いたものの、つけた火はチリチリとどんどん燃え広がっていきます。
元来ビビりな私は火事にならないかとビクビクしながら見守っていましたが、
お隣さんのおっしゃる通り濡れているところにくると自然に鎮火してくれました。
逆に思ったほど燃えなかったかも・・?
これでまたもう少し経ったら耕して、4月にはジャガイモと葉物野菜でも植えようかな。