長野市地域おこし協力隊はながのシティプロモーションの一環です

ニホンミツバチの蜂蜜を採取

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2023年9月19日 | 活動内容: |

こんにちは。芋井地区担当の岸です。今回は、ニホンミツバチの蜂蜜の採取についてご紹介させていただきます。

ニホンミツバチの営巣に成功したのは5月10日過ぎの事。その後、このミツバチの群れは大変活発だったため、重箱の数はいつしか5箱目を設置することとなりました。

ミツバチの師匠と相談した結果、その際は、一番上の巣箱をとって蜜を採取しようとの話になりました。

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決行したのは7月24日。師匠と共に、周到な準備の下、現地に駆けつけ作業は始まりました。

蜜を採取したのは一番上の巣箱。巣は、蜜蝋と呼ばれるロウソクの成分でできており、上蓋と2段目の巣箱の上下の周囲を、スクレーパー(金属ヘラ)を切り裂いた後、1段目と2段目の巣箱を水平に切り裂く最後に、細いステンレス線を用いました。

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写真の通り、上蓋と1段目の上部の巣と蜜の姿は、巨大なグレープフルーツの様に見事で綺麗でした。対して、1段目の底と2段目上部の断面は茶色に黒ずんでいました。

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ミツバチは、幾重にも上下に並んだ巣箱の中に、縦方向に複数の層を構成させる形で巣を作ります。これを水平に切り裂く形で採蜜するわけです。

巣の上部にはほぼ蜂蜜しかない状態でした。花粉や幼虫で子供を育てる空間は下方にあり、女王蜂も下方で卵を産み続けているとのことでした。

採取した蜜箱は想像以上にずっしりと重く、比重は水の1.5倍もあるそうです。この蜜箱を大鍋に入れて師匠の家まで持ち帰り、蜜液を取り出す作業に取り掛かりました。私は、やったことがないので、師匠が行うのをじぃーと見ていました。

蜜液の取り出し方は大きく2工程。1工程は、蜜蝋で覆われた巣の外層をスクレーパーで切り裂いて、中にあるどろどろの蜜駅を、台所用品の金属ザルでこします。採蜜と言えば、遠心分離器を想起しますが、そうではなくかなりローテクな方法です。

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採蜜の仕上げに、師匠は、金属製の細かな網目の漉し具を用いていました。それが、茶越しと分かったのは、後にホームセンターで同種のものを見つけたからです。

内寸約20㎝角、高さ15㎝の巣箱から採取できた蜂蜜の量はおよそ3.5ℓ。貴重なものではあるものの、蜂蜜は意外に沢山採取できるものだなという印象を受けました。

ちなみに、1匹のニホンミツバチが生涯に採取できる蜂蜜の量はわずか2gとの事。蜂蜜は9月に入ってから2箱目も採取しました。

写真左の1瓶が初回。右側2瓶が2度目のものです。それぞれ味が微妙に異なり、西洋ミツバチより美味しいと個人的には思って舐めています。

2度目の採蜜の際、ミツバチの巣箱を数キロ離れたところに引っ越しました。夜間に行い、巣箱が重く、巣箱と巣箱がずれないように慎重に運ぶ必要性があるため、引越し作業は難儀でした。結果的に、数箇所刺されることとなりました。

それにしても、ニホンミツバチは、自分にとっては、可愛く、愛おしい、大切な存在です。

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