はじめての道
2017年5月31日 | 活動内容:その他 |
こんにちは、若穂地区の大野です。
先日の東京出張で初めて銀座に足を踏み入れました。
道行く人が何ともこざっぱりとしていて、チーマーなんてどこにもいません。
東京といっても人それぞれで、私の中の東京といえば、
池袋、新宿、上野、お茶の水、神田くらいです。
埼玉に住んでいた時、仕事で都内に出たことは一度もありませんでした。
今回の道は、そんな銀座とはかけ離れた場所のお話です。
【あと何十年かしたら埋もれちゃいそうっす】
写真に写るは若穂地区保科と須坂市仁礼を結ぶ古道、
仙仁峠にある雨乞い地蔵と呼ばれるもの。
地元の人の尽力で編纂された"保科誌"によると、
その昔、日照り続きの時は麓の衆がこの地蔵を担ぎ下ろし
水を掛けてお祈りをしたという話がある。
こいつは面白いと飛びついて御年94歳の長老に聞くも、
「そんなことをしたって話なんか聞いたことがない」とつれないお返事。
ん~、埋蔵金の発見はいつも次回に持ち越されます。
お次は中世の官道、大笹街道保科道です。
【石に彫られている年代はおよそ290年前になります】
この道は今でいう県道長野菅平線です。
林道の傍らに写真にある石像があり、昔の人もこの道を歩いたのかと胸躍ります。
最初は明瞭だった杉林の中の踏み跡もだんだん怪しくなり、
途中からは木材搬出用の作業道が交差し、尾根沿いには送電線の鉄塔。
後半はただのハイキングになってしまいました。
正確に古道を辿れたとは思いませんが、
菅平方面の景色がわずかに見えたのでそれで良しとしましょう。
若穂には使われていない古道がまだあるので、今後も足を踏み入れるつもりです。
【作業道沿いから垣間見る景色、遠くに見えるは妙高山】