男女7人稲刈り物語
2016年10月 5日 | 活動内容: |
信更地区担当の窪美です。
男女7人稲刈り物語!?
思わせぶりなタイトルで、実りの秋だけど、
恋は一つも実ってないので悪しからず。
4月の田植え準備から始まった初挑戦の無農薬でのお米作り、
安心・安全なお米からお酒を作る『めちゃう米(まい)酒プロジェクト』
大繁茂した雑草、厳しい夏の暑さ、
9月の異常な長雨と数々の苦難にも負けず、
一時は収穫ゼロになるかと思われた田んぼも
なんとか実りの秋を迎えることが出来た。
普通、稲刈りというと、
田んぼは乾いているものなんだけど、
今年は9月に入ってからの異常な長雨のおかげで、
全く乾かない上に、ところどころ水溜りもある状態。
田んぼが乾いていないと、刈り取った稲を地面に置くことが出来ず、
作業効率は段違いに落ちることになる。
しかし、田んぼを乾かすというのは、
そもそも機械を入れるための作業を優先した結果であって、
鎌を使って手で刈るのであれば、田んぼに水を張っていた方が
美味しいお米が収穫できるというメリットを忘れてはいけない。
昔は、田船なんていう道具で、
刈った稲を運んでたなんて話しもあるし。
と自分に言い聞かせ、
田舟ならぬ、ゴムボートも用意して準備万端。
そして、迎えた当日、10/1(土)。
東京、名古屋を始め、各地から7人の男女が1泊2日で、
稲刈りの助っ人として登場。
自分自身もど素人ながら、
自然耕塾で学んだ鎌での稲刈り、はざ架けの方法を
しれっと参加者にレクチャー。
用意した長靴で恐る恐る田んぼに入る参加者。
しかし、泥に足を取られて、思い通りに動けず、
全くはかどらない。
たまりかねた一人の参加者が裸足になってみると、
実に動きやすい。
これにつられて、参加者の半数ほどが裸足になってしまった。
それにしても、ドロドロになって田んぼを動き回るのが、
むちゃくちゃ楽しい。
おまけに泥パックみたいで、えらい気持ちいい。
こうしてみると、田んぼが乾いていない方が楽しいし、
お米も美味しくなるんなら、来年からもドロドロでいいや。
(手刈りの場合に限るけど)
刈り取った稲は、トタンやシートに重ねていく。
(そこまで水が溜まっていなかったので、ゴムボートは登場せず。)
7対3くらいの2束に分けた稲を重ねて、
去年の稲わらをひもの替わりにして束ねていく。
初めは、この結び方が難しかったみたいだけど、
じきに慣れて、みんなでやれば楽しい、楽しい。
わらは余計な葉を取ってから、
10分〜30分程度(時間については諸説あり)水につけてから取り出し、
木槌で叩いて繊維を柔らかくすると出来上がり。
7対3で束ねた稲は、交互に「はざ」という台に掛けていくことで、
無駄な隙間を作ることなく、出来るだけ多くの稲を掛けていける。
こうして、お米をじっくりと天日で乾燥させることで、
さらに美味しくなるらしい。
初日は、慣れない作業でペースがつかめず、
作業がはかどらないまま、日も落ちてきたので撤収することに。
温泉でさっぱりした後は、お楽しみの夕食。
オートミールのコロッケ、揚げナスとトマトとキュウリのサラダ。
植物性100%のヴィーガンメニューは、
週末ダイエット、デトックスになったかな??
そして、夜の宴では、
自然耕塾の先輩、宮下さんが作ったお米から出来た山廃純米原酒、
佐久の花 宮下米を堪能。
この宮下さん、化学物質アレルギーで農薬、化学肥料を使おうものなら、
アレルギー反応で寝込んでしまい、3日間は点滴を打つことになってしまう。
大好きなお酒が飲みたいと、
何も使っていない自分で育てたお米で造ったのが、このお酒。
いずれは、信更町でもこういったお酒を造っていきたいという夢を語って、
夜は更けていったのだった。
翌日はさらに2名の助っ人(戸隠の隊員、水谷さんとその彼女)が加わり、
無事に約4畝(4アール)の稲刈りが終了。
今回は大勢の人に来てもらって、
笑いの絶えない稲刈りだった。
野良仕事は、やっぱり大人数でやるもんだね。
しかしながら、実はもう1枚、
約8畝(8アール)の田んぼがあることは、
佐久の花を片手にしばし忘れたい。