栽培3年目の生ホップを堪能
2024年8月 8日 | 活動内容: |
こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、ホップ栽培についてご紹介させていただきます。過去ブログでも投稿した気もするホップ栽培ですが、改めて取り上げさせていただきます。
私の居住地は海抜800mほどある高原地帯。この標高が高い地では、花豆栽培もそうですが、かつて、ホップ栽培が盛んに行われていました。現在70歳ぐらいになる地元の男性によると、その方々が小学生の頃には、学校帰りにホップ収穫のアルバイトをされたそうです。
京田(きょうでん)という集落には、ホップ栽培の名残が今でも見られます。その一つは、6mにも成長するホップの吊り線のような専用施設。これは、現在、花豆栽培に有効活用されていて、花豆が見事な生育を見せています。
その集落には、ホップの乾燥に使用された建築施設が今も解体されずにその形跡を留めています。これなどは芋井の文化遺産と言って良いでしょう。私が3月まで居住していた敷地にある大きな古民家の2階には、ホップの加工に使われたと機械も残されていました。
そのほか、芋井のあちこちの農地で草刈りをしていると、時たま、ホップの吊り線を固定するために使われた、ゴツくて頑丈な鉄杭にガチんとぶち当たり、あれれとなります。
そんなかつてのホップ栽培に特別な思いを抱いたことから、私のホップ栽培は始まったのでした。
ホップ栽培が始まったのは2年前の春先。ネット通販で、カイゴガネという品種の苗を2つ購入し、昨年まではりんご箱で育てていました。
ホップは多年草。初年度はつるも大きくならず、1苗は枯れてしまいました。昨年は自宅の敷地内にあった土蔵の軒の高さを利用して栽培し、ホップの収穫に漕ぎ着けました。
しかし、今年4月に別の集落に引っ越ししてしまったため、ホップを野生化することを試み、法面の高さのある荒地に移植することにしました。
農業資材で用いる頑丈な紐も地面に垂らして、ホップのつるを這わせたところ、ホップは期待通りに成長してくれました。
本夏は天候が良い日が多かったため、ホップの生育は早く、例年より1ヶ月近くも早い7月下旬にホップは成熟。8月初旬に一部を収穫し、懇意にしているおじ様たちと生ホップを堪能しました。
ビールを注いだグラスに数粒の生ホップを入れて飲んでもホップの有り難みはあまり分かりません。ですが、ビールをおかわりして3杯目ぐらいになった際、ビールに馴染んだホップそのものを口に含むと、これぞビールのテイストそのものという、爽やかで芳醇な何とも言えない風味が愉しめオススメです。
海抜が500m以上の高さにあるか、東北以上の緯度の高い地域では栽培が可能だと思います。