信里生活七か月目(篠ノ井信里地区 那須野)
2024年7月26日 | 活動内容: |
こんにちは!
篠ノ井信里地区の那須野です。
ホント日々暑いですね!梅雨も明けて、夏本番です!
最近、中山間地域での暮らしててなんとなく思った事ですが、
『自分で育てなくても、周りを見渡すと食べられるものが勝手に(?)生えている』ということに気づきました。
たとえばこれ。見たことありますか?
ヤブカンゾウっていう花なのですが、うちの畑のはじっこにドクダミとともに生えています。
信里や信更などの道路や畑のはじっこでもよく見かけます。
7月の10日くらいからよく見るようになり、25日現在ではそろそろ終わりかなという感じです。
ただこれ、意外にも高級食材らしいのです。
すこし上等な焼き鳥屋さんとかに行くと、季節の野菜的なポジションで食べることができる、
この野草の名は『金針菜』
つぼみの状態の固く閉じたものを収穫します。
今回はシンプルに焼いて塩コショウをかけて。
アスパラのようなシャキシャキした食感にすこしのぬめり。クセは少なくほんのり甘味が意外と美味しかったですよ。
他にも、今時期は雑草と共にニラが生えていたり(水仙と間違えたら嫌なので食べたことはないですが)
変なところからミョウガの芽が出てきていたり。。。
どれがニラでどれがミョウガかわかりますか?
これからの時期は何が勝手に生えてくるのだろう?自然の食との出会い、楽しみです。
・ぶどう畑でのこと
信更の畑でのマメコガネ駆除
7月の前半から、マメコガネが大量発生していました。
マメコガネはぶどうの葉っぱをことごとく食い尽くしてしまうため、ぶどうは光合成ができなくなってしまうという弊害があります。
海外でも、日本発の害虫として、ジャパニーズビートルと恐れられているそうです。
ということで、人力で手で捕獲。
これと同じ量を何回も何回も捕獲しました。。。
やっている時はキリがないなんて思っていましたが、後日、マメコガネの数は劇的に減りました。
できるだけ殺虫剤に頼らず、人力で対処できてよかった。
信更の畑での草刈、誘引、摘心、副梢カット
これはただ単に、摘心をして頂上の長さを整え、誘引や副梢カットをして光合成効率を上げ、乗用モアで草刈りをした後に、刈払機で株間の草刈りをしただけなのですが、
タイミングが全て合ったために、一番きれいな状態になった為の写真です。
なかなか全てそろったタイミングっていうのはないので、せっかくだし撮ってみたというだけです。
でもなんか観光地のパンフレットみたいに綺麗だと思いませんか?
七二会での徐葉、摘果作業
いきなり余談ですが、七二会の圃場の景色って、個人的にホント好きなのです。
なんか圧倒されるんですよね。
で、本題の徐葉ですが、
徐葉をする理由は、まずは実の部分の風通しを良くして病気を防ぐため。
次に、特に黒ぶどうは、実に直接光を当てて色づきを促進するためです。
まずはこちらが徐葉する前の写真です。
実がかなり隠れています。
次にこちらが徐葉後です。
実がでてきたの、わかりますでしょうか?
さらに、1つの新梢に実は2つまでとするために余分な実は落とします。
せっかく大きく育っているのにもったいない気もしますが。。
これを残しておくと、糖度が上がらなかったり、色づきが悪かったりと、ぶどうの品質を落としてしまうので泣く泣く切り落としました。
・ワイナリーでのこと
秋の醸造に向けて、いよいよ樽の準備です。
先月の樽検定の際に貯めていた水を排出し、タンク内を硫黄で満たします。
この作業をする理由は、硫黄を使って燻蒸すると亜硫酸が発生して、樽に雑菌などがつくことなく、ワインを入れる時期まで清潔に保管することができるのです。
この方法は、ローマ時代くらいから変わることなく使われている伝統的な方法とのことです。
15分くらい燃やすと、こんな感じで白かった硫黄のタブレットが燃え尽きて黒くなります。
このまま樽にしっかりとふたを閉めて、硫黄燻蒸完了です。
仕込みまであと数か月。楽しみです。
・千曲川ワインアカデミーでのこと
6月の末に千曲川ワインアカデミーの前期お疲れ様会に行ってきました。
ワインアカデミー正会員のほぼ全員、約40名が参加し、各々がそれぞれおススメのワインを持ち寄るというスタイルでした。
その中でも、我が有旅ワイナリー社長のワイン『SignatureK』は好評で、40本中たぶん1番最初にカラになり、評価の高さを改めて実感しました。
そして、少し話は変わって、8月8日のSAKURAマルシェにも『SignatureK』出品します。
会場の都合上、試飲やグラス販売はできずに、ボトル販売のみですが、興味のある方は是非よろしくお願いします!
日時:8月8日(木曜日)11時から15時まで
会場:長野市芸術館展示サロン(長野市役所第一庁舎1階)
※ほかにも現役地域おこし協力隊やOB・OGが、旬の農作物を履締め、ジビエ弁当屋やおにぎりなどのお食事系も販売します。
ちなみに『SignatureK』はGI長野のプレミアムも獲得しています。
第10回認定ワイン|2023年11月7日|認定ワイン一覧(pdf/ダウンロード)
・家のまわりの事
畑の事
今はレタスやブロッコリーなどの青物が終わり、
トマト、キュウリ、なすやズッキーニなどの実物がたくさん採れるようになってきました。
そのなかでも、うまくいくもの、いかないものの差がはっきり分かれてきました。
なかでも、じゃがいも。
まぁ、除草がしっかりできていないので当然ではあるのですが、
『テントウムシダマシ』が大量発生して、葉っぱを食い散らかされました。
下の写真に写っているのはテントウムシダマシの幼虫です。
この時は梅雨も真っただ中だったため、農薬も撒けず、手で取ってもキリがなく虫は鼠算式にどんどん増え、
仕方なく少しの晴れ間を見計らって収穫しました。
とりあえず、まだ本当は収穫には早かった為、実の大きさが小さいモノも多かったですが、なんとか食べられる大きさにはなっていました。
ちなみに、こちらはグランドペチカ(デストロイヤー)。昨年の秋に北海道に行ったとき食用に買ってきたものを残しておいて植えてみました。
斑模様が覆面レスラーみたいだから、デストロイヤーって名前になったそうです。
そして、先日ご近所さんから苗をいただいたスイカが、こぶし大まで大きくなりました!
1日ごとに大きくなっているので、こちらは3日前にとった写真ですが、既にもう一回り大きくなってこぶしの大きさを超えています。
急な雨とか、害鳥獣とかいろいろな心配事はありますが、大きく美味しく育ってほしいものです。
ご近所さんからのいただきもの
ご近所さんから、生食用と加工用の杏をいただきました。
うちにも杏だが梅だかよくわからない木があるのですが、採って食べてみたけど味も素っ気もなく。
でも、いただいた杏は香りと酸味がしっかりとしていて、ジャムにしたり杏酒にしたりと色々楽しめました。
ここ10年くらい梅やら杏やら果実のお酒をずっと作っていたのですが、
今年は一切やる準備もしていなかったのですが、急遽作ることができて、思いがけない収穫です!
次に、先ほどスイカのお話もしましたが、そのすいかの苗をいただいた方から、ボタンコショウをいただきました。
炒めて味噌などの調味料を加え、仕上げに鰹節を入れて、コショウ味噌をつくりました。
こちらも美味しくできたため、お昼ご飯のおにぎりの具材に重宝しています!
そして、色々いただいて本当にありがたいのですが、皆様に全然お返しができていません。
どういう風にお返しをするのが良いのでしょうか・・・
そこが唯一の悩みかもしれません。
・地域行事
7月20日に、信里地区の移住者交流会に参加しました。
たしか20人くらい来られていた感じですが、ワイン好きの方と知り合ったり、私と同じように、移住してから家庭菜園を始めた方と知り合えたりと、
移住者という同じような立場の方々と話すのはまた新鮮な体験でした。
移住者だからわかる信里の良いところを、私もこれからもっと発信していけたらと思います。