小中学生が葛の根掘り体験
2023年12月11日 | 活動内容: |
こんにちは、芋井地区担当の岸です。今回は、小中学生たちが行った葛(クズ)の根掘り体験についてご紹介させていただきます。
皆さん、葛とは何か、ご存知でしょうか?葛もちの原料となる葛粉が採取できる、つる性の多年草です。
この雑草、芋井に限らず、野山や荒地の至るところに沢山生えており、その繁殖力の強さから、別名・グリーンモンスターとも呼ばれています。
どうして、こんな特殊なものを小学生たちと掘ることにしたのかと言えば、自分が小学生の時に、学校の授業時間中に、葛の根掘りを体験し、いい思い出として記憶に残っているからです。
当時は、小学生の同級生15人ほどで4時間以上かけ、直径15㎝以上ある極太の長さ1m以上あるものを掘り当てました。汗だくになりながら、大変な作業でした。
葛の根掘り体験を主催したのは、「体験・発見・貢献隊 わくわくリーダーズながの」という、長野市と上水内郡内の小中学生と学校の先生たちからなる一行の皆さん。17人の生徒が、私が暮らす百舌原集落にバスで駆けつけてくれました。
今年の春先、芋井小学校の先生に葛の根堀りの面白さをアピールした経過があり、それを気にかけてくれていたことから、上記の体験教室で採用されることとなりました。
葛が自生する荒地を事前に草刈りして整備。前日には、芋井小学校で、おやつに食べてもらう葛もちづくりも芋井小の先生たちと行いました。
本番は11月18日。予め、対象となる直径5㎝以上ある葛の根の根っ子を特定しておき、葛とはどんなものか、どうして葛の根掘りをするのか?オリエンテーションを行ってから、4班に分かれて作業が始まりました。
掘削に用いたのは、剣スコとツルハシ。現代っ子たちが面白がって掘ってくれるかどうか一抹の不安もありましたが、その心配は皆無。小中学生は、野山の荒地を舞台に奮闘してくれました。
その集中ぶりは見事。休憩という大きな掛け声が耳に入っても手を休めない様には、私もびっくり。時代が変わっても、子供たちの感性は変わらないんだなと感銘を受けました。
葛の根の形や土の中での根の張り方は複雑でまちまちですが、どの班の子どもたちも、ユニークな形をした根っ子を掘り上げてくれました。
作業を終えた後は、葛もちにきな粉と黒蜜をかけて舌鼓。子どもたちは笑顔で帰ってくれました。