種あり巨峰(松代 坂本)
2023年7月 4日 | 活動内容: |
こんにちは。松代地区担当の坂本です
6月に入ると25度を超える日が増え、葡萄の花もあっという間に開花してしまい、
作業に追われる毎日を送っています。
他の農家さんと比較しても、僕の圃場は満開になるのが1週間くらい早く、
巨峰、シャインマスカットと生育管理が同時になってしまい、急足で進めています。
シャインマスカットはジベルリン処理のタイミングが遅く、花振るいをしてしまいました。
(落花してしまい、結実が悪く一房につく実が少なくなってしまいます。)
かなり焦りながらジベルリン処理をして房が残るのを祈っていました。
シャインマスカットは2回目のジベルリン処理をして、作業を進めていましたが、
なんとか結実してくれて、無事に大きくなってきました。
実が少なく穴あきの房も多数ありますが。。。
葡萄は年毎で大きさが変わるという話を聞きました。
昨年は小房の傾向だったので、今年は大きくなるのではと言われています。
今年初めて作らせてもらった種あり巨峰ですが、
生育管理が難しく、『親子』という房になってしまいました。
『親子巨峰』とは種有りと種無しが混在してしまう房のことです。
樹勢が強かったり、雨が多いなどの悪天候の影響で不揃いの親子ぶどうになってしまいます。
こうなってしまうと、価値が下がってしまい安値で取引されて行きます。
しかし、ジベルリン処理(ホルモン剤)を使用しないで作るぶどうは、ぶどう本来の『コクと旨味』が感じられます。
種無し栽培をした巨峰と糖度が同じでもコクが違ってくるのが、自然の力だなと感じています。
(不揃いになった親子ぶどう)
(種有り巨峰)
上の二つの写真の違いが分かりますか?
上が親子ぶどうで、下が種あり巨峰です。
8月に長野市役所前で行われる桜マルシェに、種無し巨峰と種有り巨峰(親子)を持って出店する予定ですのでよろしくお願いします。
この時期は重要な作業が重なっているので、草を刈るのが後回しに。。
ぶどう農家あるあるかもしれませんが、雨の日が草刈り日となります。