ニホンミツバチの営巣に成功!
2023年5月24日 | 活動内容: |
こんにちは。芋井地区担当の岸です。今回は、前回に続いて、ニホンミツバチについて、営巣に成功したお話を紹介させていただきます。
私が今春用意したミツバチの巣箱は全部で2つ。地元のニホンミツバチの愛好家さんに巣箱をお譲りいただき、併せて、ミツバチの誘引効果があるシンビジウム系の特殊な蘭の鉢植えを調達して巣箱とセットで適地に置き、後はひたすらハチがやって来るのを待つのが一連の流れとなります。
巣箱を置き始めたのは4月上旬。2つの巣箱は、先輩の養蜂愛好家の指導に習い、自宅敷地をはじめ、間もなく民泊が始まる古民家の敷地、および、自宅近くにある神社の境内の3カ所内を、あちこちピンポイントで場所を変えながらハチを待つこと約1カ月。今年は徒労に終わってしまうと諦めかけていたところ、古民家の軒下に設置して間もなく、5月12日に営巣に成功しました。
この間、巣箱の設置場所をどうするか−、試行錯誤の日が続きました。4月下旬には神社の境内に置くのに地元自治会の承諾を取り付けてみたり。営巣に成功した古民家の敷地だけでも巣箱の設置場所は3ヵ所に及びます。
その間、ほぼ毎日のように蘭には水くれを欠かさなかったほか、強風で蘭の鉢が倒れることもしばしばでした。そうしている中で、自宅と神社の敷地には、蘭にミツバチが少しだけ群がったことがあるほか、神社の巣箱については、探索バチが巣箱に出入りするなどして気分が高揚したこともありました。しかし、その際も営巣には結びつかずにガックリしていた矢先のことでした。
古民家開業を前に、古民家の軒下に置かれていたりんごの剪定木を、建物の管理人さんに撤去してもらっていたところ、古民家の床下か地下に巣でもあるかのように、ミツバチが激しく飛び交っているではありませんか!
この時、直感しました。幼少の頃と高校生当時、私の実家の離れの床下にミツバチが巣を作ってミツを採取したことがありました。あの時のミツバチは、まさしくニホンミツバチだったのだ!と。今回、ミツバチは、床下か地下に巣があるかして、隣接するりんごの枝木が強引に動かされ、動揺して乱舞しているに違いない!。そして、今シーズンは、最後に一かばちか、ここに巣箱を設置してみよう!と決断しました。
その考えと行動が功を奏し、5月12日の昼、蜂たちは我が巣箱へ大きな引っ越しにやって来たのでした!
5月12日に先立つことの前日、12日の午前も、当該巣箱に飛び交うハチの数が多かったことから、その時点において、営巣はほぼ間違いないだろう。その営巣は巣箱を置いてからわずか4日ほどで実現することとなりました。
ハチがブンブン飛び交って来た際とハチの営巣を確認した際は、初めて彼女ができた時のような感動を覚えました。そのぐらいオッサンの自分がハッピーな気持ちになるのです。
自分の巣箱にハチが居る!それを眺める!こんな素朴などこの田舎でも起きている出来事ですが、それはそれは、獣の狩猟でも味わえない幸福感や満足感があります。営巣した自分の巣箱へのハチの出入りを眺めている気分は、薪ストーブの炎の揺らぎを眺めている幸福感や満足感に近いと思われますが、それは新築住宅で薪ストーブを焚いて炎を眺める時以上に高揚感が高いのではないかと思います。
田舎暮らし、農的な暮らし、狩猟生活、そしてニホンミツバチと共生する生活。この自然と共生する素朴な幸せな暮らしがあることを多くの皆さんにお伝えすると同時に、田舎暮らしも多くの皆さんにお勧めする次第です。。。