日本みつばちの巣箱を設置
2023年4月18日 | 活動内容: |
芋井地区担当の岸豊です。今回は、日本みつばちについてご紹介させていただきます。
私は9年ぶりに長野に戻る前に、高知県に4年半居住し、その間、イノシシやシカ猟に精を出していました。その際、山肌の林道沿いのあちこちで、これは鳥の巣箱か、ひょっとして祠?と思われるような得体の知れない木製箱がいたるところに設置されていることに好奇心を覚えました。
高知県時代の猟の師匠に尋ねると、その正体は暫くして、日本みつばち用の巣箱と分かりました。しかし、その数の膨大さたるや、限界集落という呼び名の発祥の地である高知県の過疎地においては、居住人口より多く設置されており、高知県には日本みつばちの愛好家の多さを実感していました。
芋井に移住すると、ほどなくして近所の猟友会の役員さんとの親交が始まりました。その方は日本みちばちの飼育に成功しており、私がせがんで日本みつばちのハチミツを特別に分けていただける機会にも恵まれました。あらゆる花の蜜を集めた百花蜜でしたが、その蜜は、ハッカ=ミントのような風味がしました。貴重なので少し舐めただけでほとんどそのまま保存してあります。
そうして時を隔てた今年の3月、その方の家にお邪魔する機会があり、冬越しした日本みつばちの巣箱や蜂たちを見せていただき、いろいろな解説をお聞きしている中で、こんな話の展開になりました。野生の日本みつばちを空の巣箱に誘引するには、専用の誘引剤というものがあり市販されているのだけど、とても高価で沢山買えないんだよね!というお話になりました。
その方は70代の方なので、私なら、インターネットでその方よりも安価に買える可能性もあるのではないかーと思い、安価に買えるかどうか調べてみますね、というお話をさせていただきました。
誘引剤の最たるものには、キンリョウヘンというシンビジウム系の蘭があります。私は、この系統のミスマフェットという蘭を安価に購入することが出来ました。
これにより、その養蜂家の方と蘭と巣箱を物々交換することにより、私の日本みつばち飼育に向けたミツバチ獲得の歩みがスタートしました。
私が受け持つ巣箱は2箱で、蘭がその箱に付随します。4月14日には、一時、日本みつばちが花にたむろし、心躍る一幕もありましたが、巣箱に住み着いてくれるかは前途多難。初年度から営巣させられれば、とてもラッキーと言えます。
日本みつばちの誘引は難しく、巣箱を100箱設置しても数箱にしか営巣しないと言われるほど、巣箱の作り方、設置場所の選定も重要で、最後は運任せものとされています。
私は、協力隊業務の中で民泊事業に従事し始めましたが、日本みつばちを飼育する目的は、民泊の魅力の目玉の一つにしたいと考えています。また、誘引の状況や飼育状況をSNSで配信し、田舎暮らしの魅力を発信できたらいいなと考えています。
日本みつばちの営巣に成功するか、飼育できた暁には、その状況をまたご紹介させていただきたいと思います。