克雪のために除雪機を購入
2023年2月17日 | 活動内容: |
芋井地区担当の岸豊です。今回は、冬の暮らしのうち、特に克雪について紹介させていただきます。
私が現在の自宅に住み始めたのは、一昨年12月27日の事。その日は今以上の雪景色でした。当日の積雪は50㎝ぐらいあったかも知れません。
高知から軽トラに家財道具を積み込み、大きなカーフェリーで東京経由で長野入り。四駆の軽トラではあるものの、上り坂になっている敷地に入るところで立ち往生した、地域の方に手助けいただいたことも懐かしい記憶です。
昨年は12月から2月上旬まで、地元の人に聞いても記憶にないぐらいの大雪シーズンとなりました。最高積雪は1mぐらいに達したと思います。
当時の生活はざっとこんな感じでした。毎日、天気予報が気になってしょうがない。明朝に降る降雪量を予想し、除雪が必要だと思うと朝5時半起床となります。そして、始業30分前に支所に出勤して1時間程度の除雪作業。日中にも降られると夕方、再度自宅の除雪作業となります。
自宅の敷地は広く、大きな古民家もあり、車道までの距離も10m近くあります。新聞配達員さんが毎朝軽トラでやって来るので、前日の夕方除雪をしておかないと、新聞配達に支障が出るとのプレッシャーを感じながら日々を過ごしていました。
除雪は防寒着を着用。厚手の手袋をしての作業となります。作業内容は、地面がなだらかな平面だと、雪をロールケーキのように除雪する道具「雪かきスコップ」を用います。
降雪量が30㎝もあると、広い面積を車が通れるようにするのはかなりしんどく、いつの間にか汗をかいてしまいます。すると風邪を引きそうになります。こんな事の繰り返しでした。このため、今シーズンは、事前に克雪対策として中古の除雪機を購入しました。
除雪機は高く、新品は小さ目なものでもより高額です。中古品を見つけるのも、シーズン直前になっては遅すぎるとの事。そこで、ヤフオクやメルカリをいろいろチェックしましたが、なかなか良いもの見つかりませんでした。
そうしていたところ、隣町の農家を訪れる用事が何度かあったので、その通りがかりに見つけた農機具屋さんの敷地に、農機具に混じって中古の除雪機が並んでいるのが目に止まりました。その後、高齢の社長さんに掛けあって、掘り出し物があったらお願いしますと依頼したところ、7月下旬に中古機を購入することとなりました。
「あなたの家は敷地が広いので大きな機械がいいよ」との地元の方の助言を踏まえ、除雪幅が90㎝ぐらいある大きな機械を購入しました。これで今度の冬はバッチリ乗り切れると...。
私は長野県野沢温泉村の豪雪地帯の出身で豪雪には慣れっこです。豪雪地帯には克雪という専門用語が使われることがあるのですが、読者の方はご存知ありますでしょうか−。辞書を引くと、「克雪とは、降雪、積雪に伴う被害や問題を克服すること」と説明がなされています。
克雪対策に購入した大きめの除雪機ですが、今年は思ったほど雪が多く降らず少し肩透かしを食った感じです。とは言うものの、時折、活躍してもらう機会はあり、機械って重宝するね」と、除雪機に自己満足している一時を感じる今日この頃です。