伐採ブートキャンプ(鬼無里地区 木原)
2022年11月 7日 | 活動内容: |
「もしかして自分って晴れ男なのか?」と思っている協力隊員は一体誰か。そう、私です。
土曜日の夜、鬼無里の湯にて観光振興会主催の星空観察会がありました。
私の役目は普段は精油を試験的に蒸留する際に使っている小型の薪ストーブを持ち込んで暖をとる係。
ついでにお湯を沸かしてお茶を飲めるようにしたり、炭を使って焼き芋を焼いて参加者のみなさんに召し上がっていただきました。
星空観察会は今回で4回目。いずれの回も綺麗に星が見えています。
前回はお昼過ぎまで雨が降っていたので中止になるかと思いきや、会が始まるとともに雲が消えて綺麗に星が見えました。
今回は開始から晴れていたものの、会の終了時間の20時を過ぎたとたん雲に覆われて月も隠れてしまいました。
観光振興会のイベントの日は高確率で雨が降らないので、晴れ男・晴れ女は私というより観光振興会の方々なんでしょうね...。
いつも月明りの影響を受けない新月を狙って開催されますが、今回はそうではなかったので月も観察。
私が使っているiPhone8のカメラではこれが限界でした。
でも望遠鏡越しならこんな風に...とは言えそんなに綺麗な画質ではないので、星空観察会に参加する度にカメラ性能の良い新しいスマホが欲しくなります...。
新月と言えば林業でも「新月伐採」という言葉があり、下弦の月から新月の間に伐採された木は良質な材とされていて、あのヴァイオリンの「ストラディバリウス」も新月の木で作られているとか。
今日は協力隊OBの大野さんと2人で市内にある栗林での伐採作業。
昔は採れた栗を出荷されていたそうですが、今では管理されている山主さんの高齢化とともに、農作物に被害をもたらす動物を呼び寄せてしまう栗の木をそのまま子孫に引き継いで残してはおけないとのことで伐採することにしたという話です。
「倒すだけで良い」とのことでしたが、それでも大変な作業。ある程度は枝葉を細切れにして片付けながら作業しなければならないし、傾斜のある場所なので登ったり降りたりの繰り返し。
ほぼ全ての木が道路に近い谷側に枝が伸びて重心があるため、全く思った方向に倒れてくれず。20本前後伐りましたが自分自身納得できた伐倒は1回もなく技術の未熟さを痛感し、精神的にも体力的にも結構しんどかったです。
伐った栗の木は全て山に捨て置く形になりましたが、本当なら利活用したい思いはあるものの、重機も無いので人力で運び出すほどの気力も無く...。
ちょうど今の時期は下弦の月から新月の間(今年は11月5日~13日)にあたるため良質な材になるはずなのですが、「いやいや無理、無理」という疲労と諦め、「もったいない、申し訳ない」という罪悪感、今日も怪我無く無事に終わった達成感と安心感、施主さんの依頼に沿って木を伐ることを生業とし林業を通じて地域の安心・安全を守っていく責任感と義務感...なんだか色々な思いが交錯した1日でした。