芋井のりんごは1個1000円のものも
2022年10月25日 | 活動内容: |
芋井地区担当の岸豊です。今回は、芋井地域のりんごづくりについてご紹介させていただきます。
10月に入ってまもまく、芋井地区でもシナノスイートの収穫が始まりました。ドルチェという品種は、桃のように幾分ピンクがかった色をしていて、思わず見惚れてしまうほど艶やかで、車を停めて写真撮影に興じてしまいました(下の写真はドルチェ)
芋井地区では、二つ前の協力隊の先輩が、りんご農家に就農されています。芋井地域内で元村と呼ばれる古くから集落のある里山地域では、専業農家以外に定年帰農や兼業農家の皆さんなどを含め、JAのりんご部会員さんが90戸ほどおられ、りんご栽培が盛んです。
りんごは、長野市内のあちこちで栽培されていますが、芋井は、美味しいりんごが収穫できる培地としての長所を備えているのでご紹介させていただきます。
一つ目は、芋井地域は海抜が高い点です。支所があるところは海抜600m。荒安や新安といった地籍は750m程度の海抜があります。海抜が高いと、しまったりんごができ、食感がシャキシャキし、りんごもボケづらいと言われています。
急斜面であることも長所です。傾斜地は水捌けが良く、あらゆる果樹栽培に適しているとされ、食味が向上するとされています。芋井は、その上、南斜面に当たるため、袋がけをしないサンフジに象徴されるように、日の光を燦々と浴びた美味しいりんごになることが期待できます。
四つ目の長所は、土壌が粘土質であることです。芋井地域の元村地域は、地すべり地帯に覆われ、いわゆる火山灰をベースにした黒土ではなく、粘土質の土壌からなります。お米もそうですが、粘土質土壌は、農作物の食味が増すとされています。
りんご栽培、りんご農家が当たり前に存在する芋井ですが、専業農家の数は数少ないそうです。しかし、専業農家の中には、小売りで1個1000円にもなるりんごを出荷している凄腕の農家さんもいるとのことです。
また、芋井の里という商標登録もなされた農家グループもおられ、その方達のりんごは、芋井ブランドとして、新潟県や北関東で高値で取り引きされていると言います。
このほか、芋井のりんごは、古くから、大阪をはじめとした関西方面での人気が高く、知り合いのりんご農家さんも、大阪の卸売市場において、何度も品評会で賞をとられたそうで、その受賞記念の楯を見せていただいたことがあります。
12月初旬には、住民自治協議会の慣例事業として、能登の輪島まで、サンフジりんごの出張販売に同行させていただきます。大きなスーパーの店頭をお借りしての即売会となりますが、お客さまの反応が今から楽しみです。
尚、芋井のりんごの即売会が11月27日9時から、JAながのさん主催により行われます。会場は、芋井支所隣のJAのりんご共選所です。りんごの代表選手であるサンフジの家庭用りんごに限定されますが、是非、芋井のりんごをご賞味いただければと思います。また、芋井のりんごは、飯綱高原の森の駅DAIZAHOUSHIでも直売されています。