ブルーベリー畑を継承する!
2022年7月27日 | 活動内容: |
芋井地区担当の岸豊です。今回は、農業振興のミッションのうち、地域の先人から受け継いだブルーベリー栽培について取り上げさせていただきます。
今年の4月になってからでしょうか?ご近所の方から、ご高齢の男性が手がけていたブルーベリー畑を継承しないかとのお話をいただきました。
私は大の果物好き。果樹栽培の初心者向けの本も持っており、高知県時代もブルーベリーや、ポンカン、ぶどうの苗木を買って育て始めていました。なので、慣れない果樹栽培への不安はありましたが、畑を見学した直後に「やります」と快諾させていただきました。
ブルーベリー畑は3アールぐらいの面積でしょうか?木の本数はきちんと数えたことはありまえんが、50本程度はあるかと思います。
冬季の剪定と元肥をくれる時期を過ぎていたため、何から手をつけたら良いものかと果樹本も読まずにいたところ、5月の大型連休の頃、畑の近所でブルーベリー栽培を手がけている女性に話しかけ、直近ではどんな世話が必要かお尋ねしたところ、コガネムシの幼虫対策の農薬散布が重要とのことで、5月にこれを行いました。
次に行ったのは雑草対応です。5月下旬以降、雑草がどんどん生えて来るので、7月中旬までに4回の下草刈りを実施しました。うち3回は草刈機によるものです。昨年までは防草シートがあったそうです。ブルーベリー栽培にはやはり、防草シートを貼るか、木質チップで一帯を敷き詰めるか、草刈りと除草剤散布併用のいずれかを選択することになるようです。
6月には夏季剪定と硫安の追肥を行いました。花が咲いた後、6月の前半まで、ブルーベリーの実はたくさん付いていたのですが、粒があまりに小さかったことから、栽培管理が行き届かなかった今シーズンは、良質な実が成らないものとブルーベリーの存在を侮って見ていました。
↑ 品種によって、粒の大きさ、色、味はさまざま
ところが、その判断は全くもって間違っていました。ブルーベリーの実は、長期間固くて緑色の状態が続いた後、熟してくると、白、赤紫、そして濃紺に色が変化して来ます。そして、ななんと、果実は、完熟直前に緑色の時に比べて二回りほど粒が肥大します。嬉しい誤算でした。
7月初旬になると収穫期がやって来ました。ブルーベリーは、ハイブッシュ、ラビットアイ、サザンブッシュの3系統があるのですが、株(品種)ごとに、粒の大きさや色、味がかなり異なります。ここに、果実の熟度の違いが加わると、その食味の幅は更に広がります。
7月初旬まで猛暑に見舞われた長野市ですが、7月中旬に入ってからは長雨が続き、これはブルーベリーにとっては大変な痛手となりました。ブルーベリーの果実は柔らかく粒も小さいため、雨露に当たった状態で収穫したり完熟してから収穫すると、日持ちがしません。逆に言うと、ブルーベリーは晴れた日に、水気がない状態で収穫しないと品質が保てないということです。
それと、ブルーベリー栽培を手がけて痛感したのは収穫の大変さです。2kgを収穫するのに1時間では追いつかないかも知れません。故に、ブルーベリー栽培は、収穫体験の観光業とセットで実施されることが多いわけです。
私が居住する自宅敷地には大きな古民家があり、これを有効活用して地域おこしをしてほしい−というのが、私が芋井地域にやって来るきっかけでした。この古民家を再生する観光業への挑戦も始動しており、ブルーベリー畑を観光業と連動する道も模索し始めています。
↑ 長野市大字広瀬内にある農園
↑ ブルーベリージャムも作りました