破竹の勢いで淡竹(はちく)が生えてくる!(豊野地区 古畠)
2022年6月20日 | 活動内容: |
こんばんわ!豊野地区担当の古畠です。
先月は根曲がりダケというタケノコについてお話させていただきましたが、
豊野では淡竹(ハチク)と呼ばれるタケノコが旬を迎えております。
とある場所に大量に生えているのを教えていただきまして、今やお宝の宝庫となっております。
ご存知の通りタケノコの成長は早く採らないと数日で竹になるので採るしかないのですが、消費が追いつきません。
採りきれない程採ったにも関わらず、先日つつじ山整備のボランティア活動に参加した際頂いた品もやはり淡竹!!
6月はメンマにしたり、炒め物にしたり、タケノコご飯にしたり、サバ缶で煮物を作ったり
毎日タケノコ料理の日々でございます。
こんなに良いものがたくさんとれるので、来年は淡竹の有効活用も考えたい所ですね~。
たけのこの他にも「さとぶき」と呼ばれる山菜の一種やわらびなどもたくさん採れました。
さて、この「さとぶき」を使った豊野の伝統料理のさとうぶきがあるのですが、こちらを善光寺の御開帳最終日6/26に
セントラルスクエアで露店販売させていただきますので、是非にお越し下さい!
続いては、豊野町での農業の活動について報告させていただきます。
【梅雨の時期の農作業について】
6月の主な農作業は、りんごの二番摘果とぶどうの段こき、ジベ処理、摘粒といった作業になります。
りんごの摘果とはなんぞや?
簡単に言えばりんごの実を大きくする為に、不要なりんごの実を落として
大きくさせたいりんごの実にエネルギー(養分)を集中させる作業です。
1番摘花は果実の小さい時に中心の果実を残す作業ですが、2番摘花では実の形が大きくなるため、やり残しの他、形の悪いものや傷がついているものなどを落とす作業になります。
なんだ作業を簡単じゃないかと思う方もおりますが、この作業には他にも大事な目的があり
・摘果の作業によって、来年の実りの数が決まってくる
・木の形も変わってくる
という点であり、なぜ植物の実の出来具合で将来が決まるのかは簡単には説明できないことなのですが、ベテランの農家さんは経験上理解しておりそこまで考えて摘果されています。だからこそ20年30年と長寿なりんごの木が作られるのだなあと思いました。
4月は花の状態でしたが、もうこんなにも実が大きくなってきました。
また、ぶどうについては以下の通りです。
- 段こきとはぶどうの上段の粒を切除し、7~8cmの長さだけのこしぶどうの形をざっくりと整える作業
- ジベ処理とはジベレリンという薬剤を水で溶かし、花が咲いたぶどう一つ一つに手で塗布し肥大化、また丈夫にする作業
- 摘粒とは、ぶどうの房をみて不要な粒を一粒一粒ハサミでちょん切る作業
ざっくりとした説明ですがこんな感じです。
こちらも私の説明では簡単に聞こえそうですが、教科書によるとぶどうの品種ごとによって少しずつ最適な長さや粒の数が異なるため
まあ大変です。特にお世話になっている農家さんのぶどうの品種は20種類近くあってうわあああああ~っとなりました。
瀬戸ジャイアント・リザマート・ウインク・甲斐乙女・スカーレット・サニードルチェ・翠峰...名前を覚えるだけでもまだ全て出てきません...。
■摘粒はこの団子状態のぶどうを...
■ハサミでこのくらいまで粒の数を減らしすっきりさせます!
また、ぶどうの作業なのですが、りんごと違って一日中ずーっと上を向いて作業するのでとにかく肩や二の腕がやばい事になります。特に摘粒はその状態で繊細な作業を求められるので、本当にこんな状態で毎日作業する農家さんは凄いと思います。
■少しでも負荷を軽減させるように、長い下駄を履いて高い位置を作業しやすくする工夫も
ですが、東京に居た頃を思い返すと私を含め社会人は皆、満員電車でスマホ弄くりながら下ばかり向いており、またデスクワークのため背筋を伸ばすことが少なく、いわゆるスマホ首や猫背になりがちだと思います。私は健康の為に通っていたスポーツ系の整体師の先生から、健康の為にも上を向くように心がけるように言われてました。この葡萄の作業に入ってから毎日上を向いているので、なんだか日々二の腕が鍛えられ、身体の姿勢も良くなっている気がします。
そういえば、葡萄農家さんで姿勢が悪い人はいないような気がします。
都会の社会人の皆さん、一度葡萄農家さんにお手伝いで健康促進してみてはいかがでしょうか?