35歳 単身移住 ~すべてが芽吹きだす百穀春雨~(篠ノ井信里地区 木村)
2022年5月 2日 | 活動内容: |
穀雨もそろそろ終わる時期。
穀雨以降は霜が降りなくなるとも言われるけれど、ここ数日は霜が降りるような寒さでリンゴやアンズを作っている農家さんは気が気じゃないのではないかと思います。
百穀春雨とはよく言ったもので、まさに百穀を潤し催芽を促す春の雨。
家の前のハウスで2.5葉まで育てたササシグレも、4月中旬からは田圃へ移動。自然環境下で5.5葉の成苗まで。
順調に育ってくれますように。
苗が順調に育ってくれても植え付ける場所が足りないので、すべてに優先して取り掛かってるのは復田作業。
10数年ぶりに、荒地から田圃へ。もちろん畔を作るところから。
1度の代掻きで、難なく水が溜められた様に見えるけれど、油断していると水は全部どこかへ流れていってしまうので。。。様子を見ながらあと何回か代掻きをする予定です。
復田作業と並行して、この春新たに手を付け始めた約25年来の荒地も、つい先日きれいになりました。
「ほかに良い圃場がいくらでもあるから、こんなところやめた方が良い」
と散々言われたけれど、
ここまでやったら、もう誰も何も言ってこない。
「整地するまでに半年かかるよ」
と言ってきた人も、もう何も言ってこない。
だって、ここまでで1ヶ月もかかっていない。
でも、この広さの圃場をひとりで焚いたのは、常人のすることではなかったらしく・・・途中から農業仲間が3人も駆けつけてくれました。
数十秒の電話1本から、数分後に。
自分たちの仕事そっちのけで即飛んできてくれて、本当に感謝しかない。
何事もなく、2日間に渡る野焼きが無事に終了。
畑にするのは、復田するよりも遥かに簡単だと思う。
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一日中動き続けて夕方家に帰ると、玄関前にはご近所さんからのタラの芽のおすそ分け。
本当、すべてが有り難い。
採りたてのタラの芽の香りの良さは半端じゃない。
突き抜けるような香りの良さと、程よい苦味にモチっとした食感。
なんとも豊かな食卓に感謝です。