35歳 単身移住 ~春は苦味で身体が目覚める~(篠ノ井信里地区 木村)
2022年4月 1日 | 活動内容: |
圃場の雪もほとんど解けてきたと思ったらフキノトウが一気に花開いて、収穫できる時期は一瞬で過ぎ去りました。
毎年のことながら、自家用の味噌10kgの仕込みは2月中に完了。
しかしながらつい先日、ひょんな出逢いから「今年どうしても味噌づくり教室を実施してほしい」と言われ、急遽準備をしています。
開催場所は木村自宅、1人10kgのお味噌を仕込んで、持って帰ってもらう予定です。
天然栽培の在来種大豆2種類と、同じく天然栽培の米でおこした米麹、そして天然塩。この3つの材料のみで仕込む本物の味噌を、1年分自給してもらえたら、と思います。
さて、田圃の整備も急いで取り掛からねばならない時期。つい先日、ササシグレの播種が終わりました。
2月末から浸種をしたけれど、もう少し早くから浸種を始めた方がよかった気がします。来年の種籾準備の日付が決まりました。
JAの技術指導員から、
「そんなに早くから浸種をさせる必要ないだろが。種籾が酸欠になっちゃうよ!」
と言われたけれど、技術指導員ともあろう人がそんな適当なことを言ってはいけないと思う。
種籾は酸欠になんてなりません(笑)
そして、何のために浸種するのか?を考えたら、低温でできるだけ長い期間浸種した方が良い。
浸種時間を短縮してアブシジン酸の溶脱時間を省く代わりに、催芽・発芽温度を32℃という高温で行うのは現代の稚苗の育苗技術。
自分のアタマで考えられる百姓で在りたいものです。
--------------------------------------------------
春の食卓には、自然と毎日のように苦味が並びます。
「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」
と言われる通り、春の苦味は身体が欲する。
冬の間に蓄えた老廃物を苦味で排出。
実に豊かな自給自足ごはん。本当、日々感謝です。