「明日は晴れるので除雪作業には丁度良いでしょう」...??? (鬼無里地区 木原)
2022年2月14日 | 活動内容: |
ローカルニュースの天気予報で「明日は晴れるので除雪作業には丁度良いでしょう」というコメントに違和感を覚える協力隊員は一体誰か。そう、私です。
天気が良かったり気温が高くなれば屋根の上の雪は解けて崩れて軒下に落下する。
そんな状態の時に屋根の上で雪下ろしなんかしていれば、雪の層ごと滑り落ちて作業者が落下する危険性が高まる。
今の時期は軒先に解けた雪が氷の塊となって付いている状態なので、もし解けてズレ落ちた際に軒下で除雪でもしていたら頭に直撃して大惨事なんてことも。
あと、雪が解けてスノーダンプが濡れると雪がくっ付いて離れなくなる。
屋根の上でスノーダンプに乗せた雪を軒下に向けて惰性で振り落とそうとした時、もし雪がくっ付いて離れなかったらその重みでスノーダンプごと投げ落としてしまうかもしれない。
もしその下に人がいればスノーダンプに直撃して大怪我だし、場合によっては自分も一緒にバランス崩して落ちかねない。
あと、日差しが強ければ雪の照り返しで顔が日焼けするし、作業していれば暑くて汗だくになって、作業後に冷えて風邪を引きやすくなる。
良いことなんて全然無いのだから「明日は晴れるので除雪作業は十分注意しましょう」って言うべきだと思う。
今シーズンは全国的に降雪量が多いと騒がれているとおり、鬼無里も例にもれず今年の雪の量はすごい。
特に奥裾花自然園に近い集落では鬼無里支所周辺とは比較にならない別世界になっていて、雪の重みで軒先の垂木が折れて屋根が壊れた家もあるほど。
長野市の住宅除雪支援員及び有償ボランティアとして鬼無里地区内で雪下ろしした件数も年明けから数えて延べ100件にもなる。
100件と言っても、母屋だけではなく土蔵や農機具倉庫などの屋根雪も下ろしているので、登った建屋の数は恐らく300棟を超えているかもしれない。
毎回、5人~10人位で対応しているので全部の屋根に登っているわけではないが、全日参加しているのでそれなりの件数はこなしているはず。
中には数件2回目の雪下ろしをした家もあるが、2回目の場合は1回目に下ろした雪が解けきっていないため、下ろす前に1回目とそれ以降に降った雪をどかす作業から始めなければならない。
除雪機が入れない場所で重い雪を人力で重力に逆らって移動させる重労働に加え、まだ屋根の雪下ろしが始まってないことにメンタルもやられる。。。
このところ住宅除雪支援の仕事が無い日は半日死んだように寝ているが、起きれば何故か雪下ろしのことを考えてしまう。
ゆっくり体を休めれば良いものの、結局場所を探しては除雪ばかりやっている。
まずは作業場にある倉庫の雪下ろしと倉庫入り口の除雪。
伐採の仕事が入ったときにすぐに道具を取り出せないと困るので。
続いて作業場にある空き家の雪下ろし。
借りてはいるものの全く使っていないので、裏の下屋に積もっている1.5m近い積雪を見ないふりして雪下ろしを躊躇っていたが、
契約書に「賃借人に保全義務がある」と記載があったので、大雪予報の前日に慌てて作業実施。
さらに自宅アパートの水道検針が近いのを思い出し、検針員さんのために屋根から自然落下した腰高くらいある雪の山を掘り起こし水道メーターのフタが開けられるよう除雪。
挙句の果てには鬼無里地区内の市営バス路線にある待合所(15か所)を除雪して周ったり。
↑ 雪下ろし前はこんな状態。ちなみに今シーズン既に1回雪下ろし済みなので2回目の作業。
↑ 横から見るとこんな状態。
↑ 雪下ろし&入口前除雪済み状態。これが一番量が多かったけど、こんな感じで15か所作業。
とはいえ、大寒を過ぎてからは雪下ろしの依頼件数も減ってきているのは確か。
今週の天気予報も雪だるまマークが並んでいるのはちょっと気になるところだが、、、このまま落ち着いてくれることを願うばかり。