35歳 単身移住 ~成長させたいのは土壌動物と土壌微生物~(篠ノ井信里地区 木村)
2021年9月 3日 | 活動内容: |
信里の棚田が、黄金色に染まってくる時期です。
我が家のササシグレも、無事に登熟期を迎えました。
地域の人は本当によく見てくれているもので、「立派に実ったね」とか「コシヒカリよりもずいぶん背が高くて、粒も大きいね」などと声をかけてくれるのは有り難い限り。
穂を垂れてきても、私の胸上まで優にある草丈。コシヒカリに比べたら、はるかに背が高いです。
まわりの田圃は、畔脇に溝が掘られて、完全に落水の準備です。(8月29日現在)
私はと言えば、今朝も自分の池から水を引いてきて、じゃんじゃん田圃に掛け流しています。(8月30日現在)
8月下旬にきて、連日35度近い猛暑です。イネの生理を考えたら、まだ深水管理にしておきたい。 ちなみに中干しも一切していません。
ダイズとコメしか作っていないのに、なぜかやることは目白押し。
移植の適期を明らかに過ぎてからの植え付けになってしまった雁喰い豆も、なんとかこの地で実を結ぼうとしてくれている様子に感謝。
次々に生えてくる雑草たちにも感謝。
草との戦い?? いや、戦わなければいいだけの話。
戦う気のない相手に、戦いを挑んだってしょうがない。
そもそも、戦う相手など、どこにもいない。
ダイズの土寄せをしていると、当然のように出てくるカブラヤガの幼虫。
ネキリムシなんて呼ばれているけれど、本当は生きた植物の根っこなんて食べたくはない。
彼らの正食は、枯れた葉っぱ。
人が草を刈って、その草を畑から持ち出してしまったら、ネキリムシだって食べるものがないから命がけで植物の根を食べる。
だから、そうならないように、刈った草を近くに置いておいてあげる (笑)
土を作っているのは植物であり、虫であり、微生物たち。 成長させたいのは作物ではなく、土壌動物と土壌微生物。
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ここ信里にきて、あっという間に丸々1年が経過しました。
長野に移住してきて、唯一残念なことは、柑橘類が少ないこと。 ユズとか、スダチとか、カボスとか、レモンとか、とにかく柑橘が大好きなので。
そんなことを思っていたら、、、
ここ長野で!とっても立派な旬のカボスをおすそ分け頂きました(大分産)。
カボスがあるだけで、いつもの食卓がさらにHAPPYになります。
和え物にも、焼き物にも、汁物にも、カボス。
本当、感謝です。