君の願い事を聞かせておくれ... (鬼無里地区 岩川)
2021年8月26日 | 活動内容: |
その日は、朝から雨だった
時より強く降るような、雨だった。
そんな空とスマホを見ながら、
今日はどうなるかと時間が過ぎって行った。
そして、連絡はないままスタッフの集合時間となり、無事決行されるようだ。
支所で参加者さんを待つ間、虹を見ていた。
山と山を繋ぐ7色の橋。
その橋が、
風でうっすらと消えていく。
その風は、
どんよりとしていた雲をも流していく。
それでもまだ、参加者さんが来られるには時間があり、鬼無里の湯で頼んでいたお弁当を食べる事にした。
星形に切ったチーズやにんじん...
偶然!?ハート型になっていた玉ねぎも発見する。
何とも、料理長の遊び心があふれている。
(お土産にいただいた『えごまクッキー』も星形になっていた。)
そして、参加者さんが集まり始め、知った顔が多い事にホッとする。
参加さんたちと軽く顔合わせをし、私は一足先にゲートを開けにいく。
ゲートの所では、
そこには、何があるのだ?
と聞きたくなるほど、
うるりが、車にぶつかってくる。
これは、予想以上の数だ。
そして、ゲートの先には
今日の日の為に開かれた奥裾花自然園までの道。
そこは、秋の紅葉まで閉ざされている夏の渓谷。
川は、昼間の雨で勢いを増していたが、
私の"ワクワクとした気持ち"ほどではないだろう。
さていよいよ、奥裾花自然園の駐車場で、星空観察会が始まる。
まず最初に、観察センターで地元の物理学者の方のお話を聞き、宇宙に想いを馳せた。
その後、外に出ると...
満点の星。
本当に『100点満点の星空』が待っていた。
昼間の天気が嘘のようだ。
駐車場の片隅で、スタッフの方が事前に広げてくださっていたブルーシートに寝転がると、
コンクリートに残った昼間の熱が心地よく、漆黒の空に身を委ねても、寒くはなかった。
星は、次々に降ってきた
さっき言いそびれた願い事の続きを聞きに。
そして
時より、普段から星空観察をされている方々が持ってきてくださった望遠鏡を使って、
惑星や銀河を手に取るように見た。
それは、
土星の輪を外してみたくなるほど、
天の川の塵を掃除したくなるほど、
私の手の中にあった。
あっという間に時間は過ぎていき、
前を走る車のライトだけを頼りに、現実に戻ってきた。
そして、まだまだ見ていたかった気持ちに答えてくれるかのように
家の周辺にも、星が降っていた。
こんな体験を泊まり掛けで行かなくても出来る事が、本当に嬉しい。