35歳 単身移住 ~人生は想い描いた通りになっていく~(篠ノ井信里地区 木村)
2021年1月 6日 | 活動内容: |
2021年が明けました。新年を無事に迎えられたことに感謝です。
若干の不安を感じていた、寒冷地「長野」での冬。
12月半ば、自宅を出て合同庁舎までの道のりが、一晩でゲレンデのようになっていたのにはテンションが上がるのと同時に更なる不安がよぎりましたが、これといって特に不便なこともなく、寒冷地生活を楽しく快適に過ごせています。
周りの方々には本当に感謝です。
協力隊の業務とは関係ないですが、12月の週末は「野沢菜の本漬け」と「餅つき」という二大作業で大忙しでした。120キロの野沢菜を漬けるのも、もち米3升分ののし餅を10枚作るのも、もちろん人生で初めての経験です。
120キロの野沢菜本漬け作業を経験させていただいた翌週、早速、我が家でも25キロの野沢菜を漬けました。もちろん自家用です。わかったことは、120キロ漬けるのも25キロ漬けるのも、大して手間は変わらないということ。。。そして、ひとりで漬ける量じゃないということ(笑)。
でも、こういう暮らしの仕事って良いなぁと思います。食材にしても、料理にしても、着るものでも、生活する上で必要なものを、その一部でも自分の手で生み出せるというのは大切です。人の本質は「暮らし」にあって、その「暮らし」が経済活性という幻想によって押し潰されたくはないと思うのです。
野沢菜をくれた方に、無事25キロ漬け終わったことを報告したら、「自家用・単身で漬ける量じゃないよね。今どき4人家族でもそんな量漬けない。」と笑いながら言われました。
関東の知り合い数人からは「通販で売ってほしい」と言われましたが、漬物製造は営業許可を取らないと販売はできないし、業として漬物を作る予定も今のところ考えていません。でも商売の原点は等価交換なので、お金という価値交換媒体を使わなくても良い間柄の方々には、野沢菜漬けを送ろうと思います。
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2020年は職を変え、住処を変えて、じわじわと温度を上げながら準備をしてきたような年でした。
人生は、想い描いた通りになっていくものです。
人に撮影されると、鏡の前では絶対に見ることのできない顔が見られて面白いもので。同じ服を着て、同じような顔した写真が出てきたので、並べてみたという、どうでもいい話。
集草機を乗り回してはしゃいでいる28歳と、野沢菜を抱えて満面の笑みの35歳。
28歳のこの頃、30代半ばを目途に第二の故郷である熊本で農業に携わろうと思っていました。35歳の今、長野で農業に携わることができています。熊本という拘りを手放して、自分がイメージしていた通りの地域で。
人生は想い描いた通りになっていくものです。
28歳の自分も、これ以上ないくらい愉しそうに集草機に乗っているけれど、35歳の今のほうが、より愉しい。そう言い切れます。そして10年後も、20年後も、どこまでいっても「今がいちばん愉しい!」そう言える自分で在りたいと思うのです。世の中がどのように変わろうが、いつも同じスタンスで。
2021年も、喜び、笑い、感謝できる年にします。