エピソード0【後編】(中条地区 藤原)
2020年10月29日 | 活動内容: |
中条の藤原です。
我が家からの北アルプス。いつの間にか雪が積もりました。
すっかり季節は秋めいてきました。
朝方の気温は3~4℃、昼間は20℃近くまであがり、
この寒暖差が果樹にもいい影響を与えます。
人間はきついですが・・・。
写真は黒部ダム&立山です。
先月行ってきました。
紅葉にはちょっと早かったけど、楽しめました。
中条から、扇沢駅まで車で1時間たらず。
そこから電気バスで16分で黒部ダム。
観光地まで時間かからず行けるのも中条の魅力です。
さて今月はエピソード0【後編】ということで、
前回の続きを書いていきます。
§1 なぜ農業なのか(前回)
§2 なぜ果樹だったのか(前回)
§3 なぜ地域おこし協力隊を選んだのか
番外編:農業次世代人材投資資金について
§3 なぜ地域おこし協力隊なのか
さて、ここまでは割とすぐ決まりましたが、問題はここから。
「どうやって就農するのか」
ここが一番時間をかけたところ。
調べていくと、選択肢は以下の3つに絞れてきました。
①農業法人に就職する
②農大に通う
③地域おこし協力隊
です。
「①農業法人に就職する。」
これが一番現実的だと当初は考えていました。
お金をもらいながら、技術習得できるのであれば、
それに越したことはない。
ということで、募集している農業法人をさがしましたが、
果樹の場合これが本当にない!!
季節限定(繁忙期限定)の募集はあるんですが、
年間通しての雇用があるところは、ほとんどなく、
あっても、調べてみると農業と全く関係のないことが業務内容になっていたりして。
理由は簡単で、果樹は「年間の業務量が一律でないから」
(収穫期はメチャメチャ忙しいけど、冬はほとんどやることがない)
結構いろんなところ行って調べましたが、これは厳しそうだなと思いました。
これで「①農業法人に就職する」の選択肢の選択肢はほぼ消えました。
「②農業大学に通う」
以下は、長野の農大研修部の内容です。
概要:1年目は農大での研修。2年目はやりたい品目に合わせて里親研修。
メリット:授業料が安い。
様々な品目の研修ができ、自身の適正がわかる。
農業機械の免許が取れる。
デメリット:宿舎が単身用がメインであり、家族と離れ離れになってしまう可能性がある。
収入を別に確保する必要があること。
「①農業法人」の選択肢が消えてからは、これで行こうと思っていましたが、
宿舎の件と収入の面が気がかりではありました。
そんな中で、突如浮上してきた選択肢が、次。
「③地域おこし協力隊」
この選択肢は初めから知ってはいたけど、
「ない」
と思っていました。
理由は、
・地域のニーズによって活動の内容が変わるから(果樹をやりたくても、地域が必要としてないならやれないから)
・評判がよくない(ネットとかで調べると、いい話書いてない。)
実際に、地域おこし協力隊になる前も、なった後も色々な地域を見に行ってみましたが、地域によって実態は様々でした。
「ああ。ここはやばいな」
って地域も実際にありました。
ここに細かく書くのはやめておきますが、これから地域おこし協力隊を考えている方は、
絶対に現地を見に行って、行政や地元、先輩隊員などの話を聞くことを強く強くお勧めします。
脱線しました。話を本題に戻します。
ここまでをまとめると、「①農業法人」がなくなり、「②農大研修部に通う」を念頭に、「③地域おこし協力隊」を頭の片隅においた状態です。
色々な自治体さんに話を聞きに行きつつ、
ほぼ「②農大研修部」でいくぞと思っていた矢先、長野市さんから
「③地域おこし協力隊」のお誘いをいただきました。
現地見学をしたり、行政や今のお師匠さんとお話をしていく中で、
ここだな(ピンときた)と。
そんなこんなで、地域おこし協力隊に応募させていただき、本日にいたります。
番外編:農業次世代人材投資資金(旧:青年就農給付金)について
今後新規就農を考えている方は、是非知っておいてください。
ネットで検索すれば、わかりやすく説明されているサイトがたくさんあるので、
詳細はそちらに譲りますが、
ざっくり説明すると、
「最大150万円/年、7年間が受給できる」
というものです。
7年間の内訳は、
準備型2年(就農するまでの研修期間)、
経営開始型5年間(就農してからの期間)
です。
コネも何もない新規就農を目指す人にとっては非常に魅力的だと思います。
国の事業で行われているものですが、
実はこれ、
2020年度から、予算が20億円の大幅減額されたのです。
事情は色々あるのでしょうが、
これにより、新規受給のハードルが非常に高くなりました。
結果、新規就農のハードルも上がりました。
そうなってくると、この補助金を支えとして就農することを考えることが難しくなってきた訳です。
そこで、今後個人的に注目しているのが、「地域おこし協力隊」です。
協力隊であれば、給与をもらいながら技術習得ができ、
地域にもある程度関係が出来たうえで経営開始が出来ます。
ただし、
・募集内容のミスマッチ。
・師匠がいない可能性。
・初めから地域が限定されてしまう。
などの懸念がありますので、
新規就農を考えているかたはしっかりと吟味して決めることをお勧めします。
最後はリンゴ。