ブドウ樹の休眠期
2020年3月 2日 | 活動内容: |
こんにちは、長野市浅川でワイン用ブドウを栽培、ワイン造りへ挑戦中の宋です。
10月頃から少しづつ冬支度を始めるブドウ樹。
葉は落葉の前、最後ぎりぎりまで太陽の光を浴びる努力をし、出来る限り養分を蓄積して冬の低温に備えると共に、翌春の発芽期に必要な養分の確保も行い始めます。
そして、冬の寒さに耐える為、枝は茶色く木化していきます。
今年伸びた新しく軟らかい枝が、基部の方から先端へ向かって徐々に養分の詰まった充実した枝になることを「登熟」と言います。(しっかりと登熟出来なかった枝は、冬の寒さに耐える事ができずに枯れてしまいます)
植物に限らず、動物も魚も虫も人間も同じ。
寒い冬を乗り切る為にそれぞれが行う冬支度、やはり自然は偉大だなと改めて感じる時です。
今年のありえない暖冬は、今後の異常気象、自然サイクルのズレによる気候問題など、諸々心配ではありますが、圃場で休眠中の苗木たちが、長野の寒い冬をしっかり乗り越えてくれることを祈りつつ、春の芽吹きを待ちたいと思います。
落葉
登熟
厳しい冬