長野市地域おこし協力隊はながのシティプロモーションの一環です

冬の過ごし方(戸隠地区・水谷)

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2019年2月22日 | 活動内容:農地活用 |

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1月に長野市街地の直売所で購入した桜の切枝に花が咲いてきました。冬の雪景色を背に見るピンクの花は趣深く、和みます。

今年は暖冬で、積雪は戸隠も例年より明らかに少ない印象です。地面は雪よりも黒い部分が目立つようになり、2月の下旬ともなると、高原でも春の気配を感じます。

冬期は「何をしていますか?」とよく聞かれます。

農業・農的な暮らしは、春~秋の農繁期シーズンは目が回るほど忙しいのですが、実は冬もやることが沢山あります。

これまでの振返りと次のシーズンへの備えのため、冬期は貴重な期間です。

今回の記事では、主に里山での春に備える暮らしの様子と室内での事務仕事について簡単にまとめたいと思います。

1.資料・データの整理


戸隠は自然の四季の移ろいが豊かです。

そのため、年間を通じて何枚も写真を撮影します。私たちここのえでは農業を軸に、農家民泊と農cafeを行っているため、自然風景や農業の様子の他にも、料理やお客様と一緒に撮影した写真が沢山あります。

農繁期はデータ整理を丁寧にしている時間がないため、冬期に一気にまとめて行う場合もあります。

WEBサイトやSNSを通じて、地域の魅力や暮らし・事業の様子の情報発信すべく、写真整理は効率化のため、不可欠な作業です。

一方、仕事の資料整理も並行して行っています。

進行中の案件はなおさらのこと、終了案件も資料整理まで完了して、はじめて終了したと言えます。

資料整理を適切に行っておくことで、見通しを立てやすくなることと、様々なチャンスへのアンテナが敏感になると感じます。

この冬、小規模ですが、無線ネットワーク構築やデータ・資料のバックアップ体制の整備を進めたことで、春に向けて安心した気持ちで臨めるベースが整ってきました。

2.店内改装・料理メニュー開発・農作物の作付け計画


春の営業再開に向けて、店舗のブラッシュアップを行いました。

農cafeは昨年11月末で冬期休業に入りましたが、営業期間中にお客様から頂いた貴重なご意見と数々のアドバイスを踏まえ、より快適で、ワクワクする空間づくりを意識して進めてきました。

戸隠の伝統文化・伝統農法・郷土食を念頭におき、それらを体現しつつ、ここのえらしい空間づくりとは一体何だろうか?と問いかけを繰り返しました。

また、料理の新しいメニューのアイデアと試作も行っています。

里山暮らしの醍醐味は、目の前に畑や山、小川がひろがる豊かな自然環境の中で、農と食に取り組めることです。

飲食メニューは自然から切り離された独立した存在ではなく、環境との関わりの中で研磨されるべきものと捉えています。

それが豊かさに繋がり、お客様に価値をご提供できる源になると考えています。

自然の風景の移ろいを眺め、感性に響く要素を大切にしています。

そして、2月も下旬となれば、そろそろ考え始めたいのが作付け品目の計画です。

自家採取を試みた数々の野菜の種と、種苗会社の種子パンフレットを眺め、どんな品種を、どの時期に、どれくらいの株数で、栽培していくか、イマジネーションを膨らましています。

➤〔2月22日〕冬の暮らしの様子と移住体験談をテレビ信州様に取材いただきました

3.知人・友人への近況報告


活動・仕事の様子を見守り、応援してくださっている知人や友人が何人もいます。

近況報告を差し上げたり、これからの方向性・チャレンジしたいことを、お伝えするのは大事なことだと思っています。もちろん家族・親族にもそうです。

里山の暮らしは豊かでありながら、厳しい面も持ち合わせています。

実際は一人で出来ることは限られていて、多くの場合、人の協力と先人の知恵を教わることでようやく可能になります。

また、集落の暮らしのリズムやお祭りの時間を共にすることも大切です。

外の人と中の人とのつながりを大切をすることで、良いものを生み出していきたい考えです。

最後に。里山暮らしのPDCAサイクル


会社員の頃、仕事の基本としてPDCAサイクルを教わりました。

P:Plan=計画
D:Do=実行
C:Check=評価
A:Action=改善

これが農業と里山の暮らしの中で大いに役立っています。

自然が相手だと、天候不順等、予想外の環境リスクにさらされることが少なくありません。

しかし、計画を立てた上での実行であると、後にきちんとフィードバック分析を行えます。

・良かったこと、上手くいったことは何か?
・逆に計画より上手くいかなかったことは何か?
・なぜ上手く行かなかったのか?
・どうすればもっと上手くできたか?
・次はどのように工夫してやるか?

このように客観的に振り返る時間は大切で、それには空気が張りつめ、凛とした冬が最適だと思います。

季節を大まかにPDCAに置き換えても、新しい発見があります。

P:Plan=計画 ➤春:種まき
D:Do=実行 ➤夏:栽培・管理
C:Check=評価 ➤秋:収穫
A:Action=改善 ➤冬:振返り

四季が豊かな日本、特に高原での暮らしは、PDCAサイクルそのものだと感じることが多々あります。

2019年も面白く、内容の濃い1年にしたいと思います。

そのためには、振返りと将来を見据えた計画から着実にスタートです。

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