農業技術の情報について
2018年12月17日 | 活動内容: |
土を触っていると出てきた冬眠中のてんとう虫。
信里の清水です。
信里で一番標高の低い土地ですが、先日うっすら雪がつもりました。
果樹の藁巻きは急激な温度変化を防ぎます。
冬になると徐々に気温が下がり、木の方も樹液を止めその気温に適応していくのですが、急激な温度変化があると木が春だと勘違いして樹液をあげてしまいその後また低温になると深刻なダメージを受けてしまったりします。
なので、こうやって急激な温度変化から守る必要があるのです。
藁巻きの他に、白い塗料を塗ったりする方法も農協や技術センターから教えてもらえるのですが、実際にやってみると白い塗料よりも段違いで藁を巻いた方が大幅に時間が短縮できます。
例えば、白い塗料に比べ、藁を巻くことで、作業時間が仮に2/3になるとすれば、農業経営をする人にとって結構重要な情報だと思うのですが
(藁が手に入らない場合もありますが)あまり気にせず白い塗料を塗っていたり、教える側もどっちが早く作業が出来るのか知らなかったりすることが結構あります。
「なぜこうするのか」「どうすれば早く出来るのか」を意識せずに結果が上手く行っているから、今までどおり頭を使わずただ言われた通りに作業をしている状態の農家が一定数いて、農協や普及センターなんかがそういった層に向けて「毎年同じことしか言わない研修会」みたいなことをやっていたりするので、農業始めてわずか数年の身ですが、行ってみてげんなり、ということが結構ありました。
今、先進国や中国では当然のように、日本でもイチゴや野菜なんかで機械学習を使った自動収穫機(日本でも25年には果樹用の無人収穫機がが市販されるそうです)が使われ始めたり、自動草刈り機、海外では果樹用の無人農薬散布機なんかも既に開発されていて、動画で見たことがあります。
温暖化等で異常気象も多発したり、従来の常識が通用しなくなっている中、さらに条件が不利である中山間地の中で趣味ではない、本業としての農業でどう戦っていくか、常に勉強をして、最新の情報を取得しつつ、目の前の畑にどう実践していくか考えて生きていかなきゃなぁ
なんてことを考えいたら昨日、畑の近くで子鹿がかかりました。
中山間地ではコイツも問題なんだよなぁ。
あっという間に年末になってしまいましたが、有害鳥獣もデメリットとは考えずにうまく利活用していきたいです。