vol.3~つくり人から生まれる竹細工のカタチ①~(戸隠地区:西濱)
2018年8月 8日 | 活動内容: |
戸隠地区担当の西濱です。
前回、vol.2~戸隠竹細工のつくり人の「条件」と「心得」~をお届けしましたvol.3では~つくり人から生まれる竹細工のカタチ~についてお伝えします
(カモミールを摘むのも乾燥もザルは本当に便利ですよ)
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vol.3つくり人から生まれる竹細工のカタチ
『戸隠でつくられる籠』
戸隠竹細工には大きく分けて4つの種類があります
1.ざる(お野菜の水切り・盛り皿 etc..)
2.めかご(お茶碗水切り・布巾入れ etc..)
3.びく(お花摘み・山菜・きのこ採り etc..)
4.み(ふるい・薪入れ etc..)
『かごのカタチと大きさ~ざる編~』
ざるは蕎麦を盛る平らなものから
少し縁が上がったもの、深型まで沢山のカタチがあります
(左から縁が少しあるもの・深型・平らなカタチ)
ざるの魅力は何といっても水切れの良さ!台所では本当に便利なんです
その中でも私が愛用するのは、少し縁がある径30㎝と35㎝
切った野菜の水切り・野菜の収穫・揚げ物のバット替わり
カモミールの選別から乾燥までいつでも側で使えます
実物を手にすると「台所では少し大きいな・・・・」と
悩まれている方もいらっしゃいますが
「ざるは大は小を兼ねる!」と勝手に思っています
ザルは厚みが薄いく軽いので、換気扇のフードの縁にフックで掛けたり
使ってみると場所は全くとらないため、収納面での大きさの違いは
使い始めると気にならないものなんです
是非、それぞれの暮らしに合うカタチ選んでみてくださいね
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(番外編)
『お手入れで竹かごはさらに丈夫になる』
初めて竹細工を使う方が心配なものの一つは、お手入れ方法ではないでしょうか
「使い始めはどうしたらいいの?」
「カビが生えるから・・・・」
「洗剤は使ったほうがいいの?」
「食器棚にしまって使いたいけれど・・・」
[竹細工購入したら]
そのまま使用できます
洗剤で洗ったり、煮沸したり必要ないんですよ!
気になる方は"タワシ"で擦りながら水洗い後、
風通しの良い場所でしっかり陰干ししてください
竹細工を使う上でこの"タワシ"は必須アイテムです
小さなものでよいので一つご用意ください
[使った後のはなし]
使った後のお手入れは・・・
・お野菜の水切りに使った後は、さっと水洗い
・麺などをあげた後は、(私は)"タワシ"を使って軽く水洗い
・揚げ物などで使った後は、(横着な私は)"タワシ"を使って軽く水洗い
※汚れがひどいときは洗剤+タワシ
水に近い場所で使う頻度が高いざるで一番大切なのはなにより
"しっかりと乾燥させること(特に縁まわり)"
水気を切った後は、風通しの良い場所にぶら下げています!
棚などにはしまわずに、自然の生き物と同じように
いつでも風が当たる場所に置いておいてください
竹細工は購入してから1年程、この"使う→乾燥させる"を繰り返すと
カビが生えにくくなるといわれています
[もしもカビに出会ってしまったら]
大きな声では言えませんが、横着なので私の籠にもカビが・・・・
表面にできたばかりのカビは"タワシ"でしっかり擦れば
水洗いでもきちんと落ちます!
やってしまった!というような黒カビは
"研磨剤入り洗剤+タワシ"で力強く!!ゴシゴシして下さい
それでもだめなものは、それ以上カビが生えないように
そこからまたしっかりと使って様子をみてください
カビが生えると竹自体が脆くなり、折れたり・切れたりの
原因になってしまいます!
[最後に]
竹細工が大好きなのに、それ以上に横着な私でも使える竹細工
使い始めると代用品なんてない!!っというくらい
生活が味わい深いものになるんです
だれでも最初は竹細工の初心者
初めから上手に使える人もいれば
失敗しながら竹細工と自分と距離が分かることもあります
懐の深い竹細工の生活
その一歩を始めてみませんか☆
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次回、vol.4~つくり人から生まれる竹細工のカタチ②~
をお届けします!