素朴さの最高峰(戸隠地区 西濱)
2017年11月23日 | 活動内容: |
戸隠地区担当の西濱です
11月も中頃の戸隠地区は
私の住む戸隠豊岡が秋晴れの中
車で15分程上った奥社入口の竹細工センターに雪が舞う
そんな秋から冬の季節の境目が地区の中で
はっきりと見える季節になりました
そしてとうとう戸隠豊岡にも
目に見える冬がやってきました
↑自宅のベランダからの戸隠豊岡の景色
(ここからの景色がとても好きなのです)
着任してこの戸隠豊岡に住み始めてから
毎日見るこの素朴で人の営みが見える景色に
肩の力がスーッと抜け温かい気持ちになります
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素朴さの最高峰
「きれいにしすぎたら素朴さがなくなっちゃう」
戸隠竹細工職人の一人 中川綱昌さんの言葉
根曲がり竹についた自然の色合い
そして皮がついている節回り
全てきれいに取ることも出来るけれどきれいすぎたら
戸隠竹細工のそして根曲がり竹細工らしさが
なくなってしまう
その言葉は中川綱昌さんのつくる
籠を見るたびに胸の奥深くにやってきます
↑中川綱昌さんのつくられる籠
(朴な風合いに包まれた優しい表情)
そして一番心に残るのは
「戸隠の竹細工は"労働に耐える"」という言葉
人々の営みの中で繰返される色々なカタチの"労働"
それに静かに、そして確かに寄り添うことができるのも
戸隠竹細工が素朴であるからなのかもしれません
(おことわり)
戸隠竹細工の職人さんや造られる用途によって
竹の磨き具合や節回りの取り方は異なります。
どの方法が一番良いということはなく、
戸隠竹細工のもつ"素朴さ"の一つの視点から
掲載させていただいています。
ご理解いただければ幸いです。