クッカラーチャ 二度と会うことはない筈のあいつ(信更地区 窪美)
2017年9月28日 | 活動内容: |
信更地区担当の窪美です。
長野に来たら、
もう二度と会うことはないだろうと思っていたあいつ。
つい先日、そんなあいつに
衝撃的な遭遇をしてしまった。
それは、9月の秋晴れの下
国際ワークキャンプに参加したボランティアが
信更保育園を訪問した日のことだった。
ちなみに、少子高齢化の進む信更では、
保育園に通う子どもはたった5人しかいない。
さて、話しを戻して。
メキシコ人のボランティア、ヘラルドが
メキシコ民謡の軽快なリズムに乗って、踊り出す。
クッカラーチャ♪
クッカラーチャ♪
クッカラーチャ♪
クッカラーチャ♪
クッカラーチャってなんのこっちゃ?
クッカラーチャは、英語でいうとコックローチなんだって。
えっ~、ゴキブリのことなの!?
長野の冬の寒さに越冬出来ないと言われているゴキブリだが、
メキシコからやってくるとは思わなかった(笑)
さて、今回のワークキャンプでは、
「特色ある学校づくり」の一環として、
外国人ボランティアと日本人ボランティアが
日常的に小学校を訪問し、様々な活動を一緒にすることで、
子どもたちの異文化への理解を深め、
実践的なコミュニケーション力を向上させることが主な目的だった。
朝のスポーツタイム お猿さんのボール
(ちなみに青いTシャツのアメリカ人が、お猿さんのポール)
具体的な活動としては、朝のスポーツタイム、外国語授業、
こどもプラザ(学童保育)への参加、
総合学習の支援として、郷土料理・各国料理作り体験等を
子どもたちと一緒に楽しんだ。
英語の授業に参加
初めは緊張していた子どもたちも
2週間という期間があることから、
ボランティアと何回も顔を合わすことで、
すっかり打ち解けて、
積極的にコミュニケーションを取れるようになった。
子どもプラザ(学童保育)でフリスビー教室
普段は、小人数(小学校の全校生徒は37人)で
固定された人間関係になりがちな環境が、
例え、2週間という短い期間でも、劇的な変化が生じて、
多様な人たちとの交流を楽しむことが出来た。
各国料理作り
ある意味、とても安上がりに国際交流が出来ることは、
国際ワークキャンプのメリットと言えるが、
その点が教育との相性も非常によいということが、
去年から継続してきた中で分かってきた。
小学校の校長先生からも、国際ワークキャンプを
学校の特色の目玉としていきたいという声をいただいている。
また、期間中には境新田という地区の公民館に
泊まらせていただいたのだけど、本来宿泊施設ではないため、
入浴設備がなかったりと大変な面もあった。
しかし、地元の方々にお風呂を貸していただいたりしたことで、
逆にこれまでで一番地元との親交が深まったのは、
嬉しい誤算だった。
地区の方にもらい湯
この地区には伝統芸能である神楽の担い手が残っていることもあり、
元気な集落ではあるのだが、
「あと5年もすればどうなるかわからない」と
地区の人たちも自嘲気味に語るように、
他の地区同様、少子高齢化の波が押し寄せてきている。
そんな状況ではあるのだが、
伝統芸能である神楽の練習風景を披露したり、
野菜やりんご・なしといった果樹の収穫体験を通して、
地元の人と国際ワークキャンプに参加したボランティアたちとの間に
強い絆が出来ていったのは、ある意味感動的であった。
りんご・なしの収穫体験
地域の文化や伝統を維持していくためには、
外部の人たちとの交流は欠かせないということを感じた
地元の人たちからは、継続して国際ワークキャンプを
開催するようにとの要望をいただいている。
学校や地域からの期待が
ずっしりとのしかかってきているが、
これはある意味、非常に光栄なことだと思う。
協力隊の任期終了後も信更町の目玉として、
国際ワークキャンプを継続していけるように、
方策を考えていきたい。
(今年は、10/23(月)からもう1回開催予定)