最近のイベント "小田切鉄道模型文化祭" (小田切地区 涌田 周)
2017年6月12日 | 活動内容:活動内容 |
こんにちは、小田切地区担当の涌田です。
田植えもおわって、ようやく夏到来の予感、みどりがいっそう濃くなった小田切です。
6月3日、4日の両日、小田切鉄道模型展示館の常連客で結成された "小田切りんごサークル" が主催となり、展示館がオープン以来初にイベントが開催されました。
第一会場(展示館)、第二会場(小田切公民館)にわかれて、それぞれ運転会が行われ、第一会場では、お客様持込の車両による信州の風景をバックにした特撮コーナーや、6人同時に鉄道模型車両が運転できる大型レイアウトが設置されました。
二会場では、普段の4人同時に運転できるレイアウトや2人遊べるNゲージ体験コーナーのほか、りんごサークルのメンバーの持ち込んだリアルに改造された蒸気機関車も展示されました。3日の土曜日は 長野市内の小学校の運動会と重なり、子供が少なめでしたが 4日の日曜日は両会場とも子供でいっぱいになり、夢中になって鉄道模型の運転を楽しんでいました。二日間でのべ268名にご来場いただき、地域おこしイベントとしては成功だったと思われます。第2回小田切鉄道模型文化祭を、晩秋に予定しています。早めに告知はいたしますので、興味のあるかたはぜひ小田切にあしを運んでください。
そして、いつもの僕の車両紹介です。
今回の車両はぐっと古く、9800型マレー式蒸気機関車です。この機関車は急勾配用の蒸気機関車で1台の機関車に2台分の走行装置が付いています。この装置のことを "マレー式" と呼ばれています。
日本には明治36年にドイツから4500型が輸入され、その後 アメリカからも輸入され マレー式蒸気機関車の総数は54両にのぼりました。主に東海道本線丹那トンネル開通前の国府津ー沼津間で使用されましたが、保守点検に手間がかかることや構造が複雑で製造費が高価なこと、また東海道本線丹那トンネル開通で電化されたことなどにより、昭和5年に全車廃車されました。Nゲージでは、マイクロースから発売された、9800型が唯一の模型となっています。