春の訪れ(篠ノ井信里・清水)
2017年3月18日 | 活動内容: |
朝、暖房を付けなくてもギリギリ大丈夫になってきました。
この土日は先週発売したばかりのこいつを読んでお勉強
今月のタイトル「春の訪れ」というわけですが昼間なんて随分暖かくて薄着でも全然平気な気温になってきました。
いよいよ小さな虫達がワラワラと湧き出してくる時期でもあるので今月末からはリンゴの第一回目の防除が始まります。
また、直近の仕事では防除に加え春の元肥や、誘引、剪定、新植する苗木作り、支柱の整備、ネズミ駆除など無限にやることはあるのでどれを優先し、どの手順でやるかなど綿密な計画が非常に重要となっていきます。
りんご栽培に限らないことでもありますが、本当にその仕事が必要なのか、どうすれば省力化出来るのか、いかに労働が生み出す価値を大きくするかなどの工夫が自営業の醍醐味だと思っているので常に考え楽しんで仕事をこなしていきたいと思います。
高密植栽培と自分のミッションについて
イタリアの南チロル地方を中心に今や世界中では主流となっているリンゴの高密植栽培ですが
従来の普通樹栽培に比べ多収、省力化、均質生産、また高度な技術が必要だった剪定がないことで、雇用労力も入れやすいと言ったメリットが存在します。
リンゴの木は太陽光発電パネルのような物で、木を薄壁のように並べ、園内の光の利用率を上げることにより生み出すエネルギー(果実)を多くすることが出来るのです。
国内でも普及を進めていますが、様々な事情によりまだまだ他国に比べ非常に遅れているのが現状です。
自分のミッションではこいつを栽培管理し、周囲の遊休農地などを高密植栽培へ切り替え、高齢者でも管理しやすい園地にし、近隣農家全体の収入を増やしたり雇用を生み出したりすることを目的としています。
当然3年の任期では出来ませんが任期後も含めての大きな指針として設定しています。
そんなわけで今月もそれに向かって淡々と仕事をしていましょう。