梅と鶯(松代地区 牧野)
2017年3月17日 | 活動内容:活動内容 |
春きぬと
人はいへども
うぐいすの
なかぬかぎりは
あらじとそ思ふ
---- 壬生忠岑
朝、目が覚めて四時台に"春の訪れ"について考えてみる。
(絶賛時差ぼけちゅう)
自然と関わる暮らしをはじめて、五年目になろうとしているけれど
長野で迎える春はまだ二度目。
他の隊員たちが書いていますが「啓蟄」ということで、暦の上では春。
菜虫蝶と化す。
いつもわたしの春の訪れは、生きものとか草花とかが教えてくれていました。
アカガエルのタマゴとかオオイヌノフグリとか(同じ内容になるので割愛)
でもほんとにあったかくて春!て思えるくらいになるのは
冒頭の歌にもありますが
鶯が愛を歌ったら、です。
みなさまおなじみのホーホケキョ。
鶯自体はね、実は冬でも鳴いています。
地味なのでわかりにくいかもしれませんけど。
その子たちが愛を謳歌するとき、春だなとおもうわけです。
ただし
今年は違いました。
もうびっくり。
先週までマイナス25度の北の国でオーロラなんぞ見ていて
雪が舞って世界が宝石みたいにきらきらしている場所から戻ってきたら
あっという間に春でした。
(北欧についての記事は個人ブログへ)
もう雪は降らないのでしょうか。
でも部屋が寒いのには慣れません。
さて、
前回桜の話をしましたけれども
昔は春の花といえば「梅の花」でした。
人はいさ
心もしらず
ふるさとは
花もむかしの
香ににほひける
----紀貫之
この歌も、梅の花のことです。
実はわたし、和歌とか短歌とか大好きで学生時代はけっこう読んでいました。
むかーしのものから
与謝野晶子や島崎藤村とか。
今でも好きなものは暗唱できるくらい覚えていたりします。
それらを読むと
昔の人たちは季節をしっかり感じて味わっていたんだなとわかるんです。
季節を感じる心、忘れたくない。
変わり目に
気づきを落とす
季節たち
春のぬくもり
すぐそこに
----牧野真弓
なーんて。上手くもないのに詠んでみたり。
最後に春を感じるイベントの紹介です。
募集人数12名なのでお早めに◇◆◇