春の訪れ[信里地区 橋本]
2017年3月13日 | 活動内容:移住・交流 |
サヨナラは通過点
2017年3月12日の信里地区はこんな感じです。
雪は3月に入ってからはほぼ無くなりました。
信里から見える北アルプスの白馬方面
今年の春の訪れは地域おこし協力隊としての私の終わりでもあります。
もともと他の多くの協力隊員とは違って信里、長野に縁もゆかりもなく長野や田舎暮らしに憧れていたわけでもありません。信里地区ともう一か所応募していた茨城県某所の地域おこし協力隊に採用されなければさいたま新都心に住もうと思っていました。
業務内容だけ見て体験民泊事業に携わりたくて当地を応募しましたが、3年経った今もその気持ちは変わっていません。地域おこしと体験型教育の提供を同時に実現できるこの事業を続けていきたいです。
私の食い扶持もそうですが、事業、組織として持続していくためには体制を強固にしていかなければなりません。
あらゆる地域事業が今一つ伸び悩む大きな原因はリタイア世代が一念発起して立ち上げたものの世代交代が出来ずに始めた人たちの高齢化とともに終わっていくケースが多いからだと思っています。
また、退職金や年金があり生活に困っていない人達で構成されるので非常にマイペースです。名目だけでは無く本当に地域活性化を目指すのであればプライベートや私財を犠牲にする覚悟がなければ非常に厳しい衰退の流れに抗うことはできません。地域事業で若い人が参加してくれないとのボヤキをよく聞きますが平日の昼間に会議開いて足代すら出ないのに普通の現役世代が参加できますか?批判だけしてこんな地域ダメだ、サヨナラっていうのは簡単ですが私の人としての責任の取り方はリスクをとって流れを変えることです。
私個人の話をすれば長野の中山間地域で地域事業に携わるメリットよりデメリットのほうが遥かに多いです。
普通に街でサラリーマンをしているほうがまともな生活ができると思います。若い人が事業を起こす地域は今では珍しくもありませんが、個人事業の範疇では地域の衰退を食い止めるほどの大きな力にはなりません。もちろん個人事業がいくつも立ち上がれば大きな力にはなりますが1人2人では難しいです。なので個人事業ではなく産業に育てるのが私の目標です。それもあって個人事業では無く会社を設立をしました。
永住するのか?というご質問を受けることがありますが、私は土地に執着しません。故郷でもなければ地主でもありません。前述のとおり目的のためにこの地域に残ります。住むのが目的ではありません。目的がなくなれば住む理由はありません。でも隕石が衝突して地域が文字通り消滅するようなことがない限り地域おこしに終わりは来ないと思います。そういうことです。
最後なので私の個人的な話とお別れのメッセージでした。
地域おこし協力隊としていろいろな方にお世話になりました。
これからは一住民、事業主として引き続きお世話になります。
したっけ!