それぞれの春。(鬼無里地区 西田 靖)
2017年3月15日 | 活動内容:活動内容 |
皆様、こんにちは。 鬼無里地区担当の西田 靖です。 今年は冬が短かったような、というより時間が短かったと感じているのかもしれませんが。もう三月も半ばなんですね。今年に入り代休を使い、退任後の起業のための活動を徹底してやっていたので、時間が過ぎるのが早くて早くて。
これだけ雪があると鬼無里の春は遅い感じに見えますが、着実に春は来ています。鳥のさえずりが聞こえたり、フクジュソウが咲き出したり、山の斜面や棚田の雪面に大きなひびが入ったり、随所で春の気配を感じられます。
今年が三回目の春。協力隊最後の春。
いろんな思いが交錯してて、ものすごく複雑で、鬼無里の皆さんとの思い出が溢れてきて、自然と涙が出てしまう。なんだろうねこの気持ち。協力隊として活動していた時は、楽しい時も大変な時も多々あったけれど、今となると誰よりも寂しいな。
もうこんなことも、あんなことも仕事ではなくなるんだなと思うと、頭がおかしくなりそうです。だったら、残ればいいのにって思われるけど、自分のためにも、地域のためにも余所者で居続けた方がいいはず。
こんな笑顔をいつまでも続けてもらいたいから・・・・できる事を民間人として、仲間してやり続けたい。
書きたいことは山ほどあるけど、もうまとまりません。これから協力隊になる、なりたい皆さんに一言。『地域の皆さんを大切にしてあげてください。』それは、三年後に皆さんの元に帰ってきますよ。
最後に、三年間関わってくださったすべての皆様に。
早いもので、鬼無里に来てから三年が過ぎようとしています。振り返ると、色々やっては見たけれど、何も形に出来なかったと自分では思っています。ただ、鬼無里の地域が少し分かって、鬼無里の皆様の生き方が少し分かったので、任期終了後も新しく始める移動販売のクレープ事業をしながら、この鬼無里がずっとずっと永遠に存続できるように力を注ぎたいと思います。誰も知り合いの居ない余所者の私達を、多くの皆様に可愛いがっていただきましたこと、決して忘れません。本当にありがとうございました。四月からは新しい生活になります。環境の変化は、自身の成長につながると思い、あえて鬼無里を出ます。体型は大きくなると困りますが、人間的には、もっと大きくなって皆様のお役に立てればと思い努力を重ねて参ります。これからも、変わらぬご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します。短い間でしたが、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
長野市地域おこし協力隊 鬼無里地区担当 西田 靖
鬼無里の春は、都会と比べて遅いくて、まだ、写真のように雪がたっぷりあります。でも、春の日差しとともに着実に春の足音は聞こえています。鳥の声が聞こえ始めたり、風の匂いが変わったり、日当たりのいい場所では地面が見えてきたり、田んぼの一部が見えてきたり、こんなことでも春の訪れを感じます。寒かった冬を静かに耐え忍んでの春、格別なものがあります。これも都会にない、南国にない贅沢な時間。