大岡・日方地区福寿草まつり(大岡地区 鈴木)
2017年3月 8日 | 活動内容:農地活用 |
大岡地区鈴木です。
雪解けと共に一番に顔を出す花、福寿草。
去年の写真ですが。。。
このあたりではタンポポよりよく見かける花ですが、雪の間から顔を出す福寿草を見ると、ああ春なんだな~、と実感します。
天気がいい休日には、福寿草そろそろ出てるかな?と楽しみになる、早春の象徴のような花です。
大岡地区内で最大の群生地、日方(ひなた)地区では、住民が草刈りや株分け、勉強会なども開催し、増やしていこうと活動しています。
そろそろ晴れの日も増えてきて、残雪の北アルプスを背景に福寿草を見ることができます。
日当たりの良い斜面はすでにたくさんの花が咲いていますが、20日には福寿草祭があります。
連休中にはお手洗いも開放しています。(日方地区センター、大岡温泉)
豚汁のふるまいや、地域の特産品やフリーマーケット開催します。
地区の伝統行事、「セイゾウボウ(デイドーボーと呼ぶ地区もあり)」もあります。(9時頃~)
集落の入り口にワラで作った人形を立て、厄払いをする、いくつかの集落で行われている伝統行事です。
福寿草は、夜間は花を閉じています。
朝、日があたると開いてくるので、雨の日はきれいに見ることができません。
(それでもお越しになる方のために、日方地区センターは解放、中で豚汁をお出ししています。雨天の場合販売は中止です。)
ぜひ天気の良い日を狙って、お越しください。
移住を考えている人、協力隊の仕事をしてみたい人も、たくさんブログを見ていただいているようなので、そんな方へ私からのアドバイスです。
もし農業を趣味以上の規模でやりたい、就農したい、協力隊の活動(長野市に限らず)に農業分野があるという方で、特に年齢が高い人ほど、3月や4月に移住してくることをお勧めします。
田畑を借りるにも、苗作りからはじめるにも、春は大事な時期。
苗は買うとして、どんなに遅くともGW中には移住し動き始められるようにする。
ほとんどの作業は5月が山場で、何か教わるにも、6月に来ては遅いのです。やることがない。
秋野菜、冬野菜、越冬野菜は8月9月から始めますが、春と夏あってこその秋野菜。
うまく説明できないんですが、田畑には作付け計画だけでなく生態系の一年間のサイクルがあるので、そのスタートが一番重要なんです。
米や麦、豆などは一年一作。
40歳から作り始めて、65歳まで作るとしても、25回しか作れないんですよ!?
自然相手の農業は、何年やれば一人前って話でもない、一生一年生、という方も多いです。
4月を逃して6月に移住したら、農業的には一年棒に振るといっても過言でない。
(果樹や一部の作物はまた別のサイクルですが、米やメジャーな野菜のことしかわからないので...)
なので農業がミッションにある協力隊で、年度途中の着任ってちょっとなあ、と思います。
じれったい思いで次の春を待って、最終年度は作付けして作業のピークを迎える頃に終了。
2/3棒に振るんですけどー。何ですかそれ。
あ、長野市のことか!
役所の都合でその時期らしいです、ほんとすみません。
仕方ないので、6月に来ることが決まったら、フライングで4月から住むこと、または週末通って準備を始めるのがお勧めです。
地域の人がどんな動きをしてるのか、季節がどんなふうに変わっていくのか、見てみてください。
やりたいこと、目標が明確ならば、尚のことです。
そんな私は、地域おこし協力隊としての活動は3月で終わりますが、気持ちの上では、これからも「地域おこし協力隊」です。
自分なりの形で、これまでの活動を継続していきます。
やってることはあまり変わらないかもしれません。
ここに来て一年位の頃、毎日新しい発見があり、新鮮でわくわくして、長い旅をしてるみたい、と書いた気がしますが、今でも同じような感覚です。
初めて見た福寿草も、季節が一年巡り出会えば、また新鮮な喜びがあります。
3年間暮らしてみて、たくさんの宝物が見つかりました。
人付き合いの濃さ、プライバシーが無い、行事が多いなど、いなか暮らしによく聞くネガティブな部分も確かにありますが、見方を変えれば、いつも誰かが見ていてくれる安心感でもあり、助け合って生きていくということでもあります。
私も来る前は、そういうのホント嫌だな~と思ってたんですが、住んでみれば全然気にならないです。
現代の何でもお金で解決、便利さだけを重視する生活で、失われてしまった大切なものがたくさん見えてきた3年でした。
そして大岡はなんといっても、人がいいですよ。(※2014-2017 鈴木調べ)
長野市の最果て、秘境といわれますが、本当に住みやすいと思ってます。
これまで拙いブログにおつきあいいただき、ありがとうございました。