春にかえる(信更地区 窪美)
2017年3月 6日 | 活動内容: |
信更地区担当の窪美です。
もともと雪深くない信更だけど、
ここ最近になって、一気に雪が解けてきた。
雪解け水の流れる沢を発見!!
移住してきたときは、
冬の寒さに戦々恐々といった感じだったけど、
その寒さにもいつしか慣れ、
一面雪に覆われた里山の美しさを
堪能できるようになってしまった。
冬の種モミ圃場(信更町田野口地区)
※お米の種が種モミ、千葉県や長野県内に出荷
こんな土地が、
長野駅から車でほんの40分くらいというのは、
ある意味、とっても恵まれているよなあ。
と移住希望者向けにアピールしたところで、
地域おこし協力隊員としての仕事は完了!!
ここからは、
どうでもいい話しになると思うので、
時間のない方はページを閉じちゃってね。
さて、そんな冬が終わるのは淋しくもあるけど、
昨日3月5日は、啓蟄(けいちつ)、
冬眠していた虫たちが穴から出てくる時期。
実際は、まだまだ気温も低いので、
虫(カエル、ヘビ)たちを見かけることはないんだが。
何はともあれ、
気になっていた田んぼに行ってみると。
『あった、あった!!』
これ、ニホンアカガエルの卵(だと思う)。
このニホンアカガエル、
他のカエルたちよりも一足早く目を覚まして、
産卵するという気の早いやつ。
しかし、卵を産んだら、また5月くらいまで冬眠するんだとか。
こちらは、秋の田んぼで発見したニホンアカガエル(だと思う。)
似た種類にヤマアカガエルというのもいるようで、
間違っていた場合はご勘弁を。
残念ながら、今の日本では冬の田んぼに水がないため、
産卵に適した場所がどんどん少なくなってしまい、
場所によっては、絶滅が危惧されている種なのである。
水を入れた稲刈り後の田んぼ
(刈った株元から若芽、ひこばえが生えている。)
すっかり凍ってしまい、動物たちの足跡が残る冬の田んぼ
稲刈り後の田んぼに水を張ると、こういった連中を始め、
生き物いっぱいの田んぼになると聞いてはいたのだが
実際にニホンアカガエル(?)が卵を産みに来た訳で、なんとも嬉しい。
実は、田んぼに水を入れているのは、
そんな生き物たちのためだけではなく、
人間自身のためにもなるのである。
というのも、田んぼに水があることで、
雑草が生えづらくなるのだ。
もう少し詳しく説明すると、
イトミミズの糞が雑草の種を包み込んで、
芽が出てこなくなったり、
冬の間にやってきた水鳥が草を食べてくれたり。
草が生えなければ、農薬・除草剤を使う必要もないし、
イトミミズや水鳥の糞が天然の肥料になるので、
科学肥料も必要がなくなる。
農薬・除草剤・化学肥料を使わなければ、
人間の体にもいいお米が出来るということ。
このように、
「冬季湛水・不耕起栽培(岩澤農法)」という、
稲刈り後の田んぼに水を入れて、
耕さない農法にチャレンジしているところなのだ。
(考えてみると自然界では耕してもいないのに、草木が勝手に繁茂している。)
これから、色々な生き物たちが動き出す季節になる訳で、
やっぱり春が来るのは待ち遠しい。
福寿草のつぼみ 3月4日
花が咲いた!! 3月5日
あーあ、警告したのに、
どうでもいい話しを最後まで読んでしまったあなた、
無事にかえってね、かえるだけに!!