信州新町の雪。(信州新町地区 島田)
2017年2月27日 | 活動内容:その他 |
こんにちは。信州新町地区担当の島田です。
1月半ばから2月末までは、牧場の羊達は出産期です。
信州新町の羊達は、8月半ばから10月半ばに種付けをして、寒い冬に出産します。
降雪のあった夜の翌朝は、「雪はどれくらい積もったかしら??」、そして、「今朝は産気づく子はいるかしら?」と、2つのことを思いながらベッドから起き出します。
◆ 早朝、除雪車のエンジン音で目が覚めます。
車の走行に支障が出る程度の積雪があると、早朝真っ暗なうちから除雪車が出動します。
私の住んでいるアパートの目の前には大きな除雪車が収まる車庫があり、そのため、積雪があった夜の翌朝は、除雪車のエンジン音で目が覚めます。
除雪車の音が聞こえてくると、「お、雪が積もったな...。 羊舎の周りは大丈夫かな??」と思いながらカーテンを開き、外の様子を確認してみます。
「うわ! 随分積もったな~! これは面倒くさいぞ...。」と思う日があれば、「あ、これならたいしたことないな...。」という日もあります。
いずれにしても、いそいそとツナギに着替えて、羊舎へと車で向かいます。
◆ 羊舎の周りの雪をかき、扉を開けてみると...。
「羊舎の周りの雪をかき、扉を開けてみると...、そこには産まれたばかりの子羊が!」なんて都合のよい場面には中々遭遇するものではありません。
特に今年は、昼間の出産が多かったような気がします。
今期は2度ほど大きな積雪がありましたが、それほどつらい思いはせずに済みました。
◆ 難産もありました。
通常、出産時に、子羊は2つの前足と頭部から産道を出てきます。
その場合は、いわゆる"安産"で、私が母羊の出産そのものを手伝う必要はありません。
ですが今期は、"逆子"の出産が4頭もありました。
"逆子"は自然に母体から出てこられないので、私が産道に腕を入れて、出産を介助します。
今年は2頭を助けられましたが、残念ながら、2頭を救えませんでした。
「いつかは全ての子羊を救えるようになるぞ!」と念じながら、経験を積んでいくしかありません。
◆ ほどほどです。
2月に入り、陽射しが強くなってくるに従い、積もっていた雪が溶けるスピードが速くなってきます。
牧場の雪もかなり溶けて、草地が見えるようになってきています。
3月の降雪もありえますので、まだまだ油断は出来ませんが、信州新町の積雪は、長野市の他の中山間地域よりも少なめで、とても助かります。
信州新町地区担当
島田 裕生
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