うちの地区の〇〇~七二会編~(七二会地区 石鍋)
2017年2月14日 | 活動内容: |
あぁ。長野に移住して良かった。。。
七二会地区担当の石鍋です。
この時期の協力隊の活動といえば
"春への準備"
の合間の雪とのふれあいでしょう。
さぼってませんよ、あしからず!
うちの地区の伝統
この時期に作る伝統の食といえば「やしょうま」です。
(イシナベ調べ2017)
「やしょうま」?
「やしょうま」とは米粉や小麦粉を煉って作る、長野県の北部を中心とした郷土料理です。
七二会では昔から毎年2月に各家庭でおやつとして作られてきました。
おやつというだけあって、ほんのり甘い。
「やしょうま」という名前の由来は諸説あります。
一番良く聞く話は『お釈迦さまがご臨終の際、弟子の"ヤショ"が好物の団子を作ってさしあげたそうです。するとお釈迦様が「ヤショ、うまかったぞ」とおっしゃっいました』というものです。お釈迦様って、、、ニホンゴジョウズダッタノデスネ。
初めての「やしょうま」作り
1月某日。
七二会の方々に教えていただきながら作りました。
米粉をお湯で練って、蒸かします。
蒸かした後、形を整えます。
この時、出来上がりのデザインが決まります。
先ほどの写真の物は伝統的な形。
先日、長野の方が出版された、やしょうま作りの本を見ながらこんなデザインの物もこさえました。
ちなみに色付けは
黒・・・黒ゴマ
茶色・・・ココア
黄色・・・クチナシ
緑・・・抹茶
となっています。
伝統
時代の流れとともに物事は常に変わり続けます。
今残っている文化も、伝承がなければ30年後にはない事になっていたりするのかなと思うと、ちょっぴり切ない気持ちになります。
以前、農業研修で過ごしたスイスという国は「文化の継承」に対して敏感な国でした。そして、文化の中には風景も含まれます。スイスの風景をイメージすると思い浮かぶであろう、アルプス・緑の草原に牛が放牧されている様子・煉瓦の家に窓辺の花といったもの。これらは国民によって作られ、守られているものでした。そして、守る人々には対価が支払われ、破る人にはそれ相応の処置(行政指導とか罰金とか。。。)が行われていました。
何が言いたいかというと、「やしょうま」作りの文化を継承して伝統食として残せるよう、作り方を覚えよう!と強く感じたってことです。こんなに素敵で遊び心満載なおやつ、残った方が良いと思いませんか?