新たなるステージへ! (鬼無里地区 西田 靖)
2017年1月16日 | 活動内容:活動内容 |
皆様、こんにちは。 鬼無里地区の西田 靖です。
昨年に引き続き、あまり雪が降らない鬼無里ですが、先週からの大寒波で豪雪地帯らしくなりました。私的には、鬼無里の一番好きな風景です。静かでとても美しい季節です。
さて 昨年、母が亡くなったので、今年はしめ縄ではなく、鬼無里保育園の園児さん達がプレゼントしてくれたリースを飾らせてもらってます。カワイイでしょ。
今月のテーマは『今年の抱負』
早いものであっという間に協力隊任期も2か月半になりまして、もう焦ってもできないことはできないので、少しでも地域の今後に繋がる要素のあることをサポートしていきます。
起業と鬼無里と今後の野望
昨年末に、地域おこし協力隊起業支援金として100万円をいただき、創業支援融資資金として500万円の借入も完了し、いよいよ本気の戦闘モードになってきました。戦闘モードと書いたのは、正月休みに見た映画『海賊と呼ばれた男』の影響なんですが。
私は『人生とは、映画のストーリーのように完璧に演じ切ることだ』と思っているので、自分の体に震えがくるような感覚、涙が溢れて止まらないような作品は繰返し何度も見ます。アソシエイトしたり、デソシエイトしたりを繰り返しながら、自分に沁みこむまで徹底的にです。
なぜ、こんなことをするのかと言うと、人間の脳は、現実と非現実の区別がつかないことを知っているからです。徹底的に思い込むこと。映画の主人公になりきることができれば自然とその振る舞いは身につく。あとは習慣化するだけです。俳優さんや女優さんが素敵に輝くようになるのは、演じる、なりきる力が身についていくからだと思っています。
私が長野に移住したのも、ある映画をきっかけに、これからの人生は『決断』から『変化』し『結果』につないでいくと決めました。そして、その時決めたのは、『2014年から長野で暮らそう』だけでした。
それから、移住セミナーで長野市さんと出会い、情熱的な人と出会い、気が付いたら半年後に縁もゆかりもない鬼無里で暮らしていました。長野で住むことを『決めた』だけだったのに、そこからはいろんなことがトントン拍子に運んで驚きの連続でした。
その後、地域活動をしながら、皆さんの生き方、知恵を学びながら、食べていくために三年後どうしたいのかを考えはじめ、最初は、鬼無里で就職してとか、鬼無里で起業してとか、ていばん家を盛り立てながらとか、いろいろ思いました。鬼無里の現実を考えると果たしてどうなのか。ずっと考えました。
答えはなかなか見つからなかったです。
それで、もっと大きな視野で考えてみました。これから自分は何がしたいのか? 鬼無里にどうなってもらいたいのか? 鬼無里の皆さんにとって何がいいのか? そして、行き着いたのが、私が鬼無里の外で起業することによって、鬼無里に良い変化を与えられるのではないか?でした。
・ていばん家の皆さんにも、真剣に立ち向かう背中を見せる。
・鬼無里の皆さんにも成功していく背中を見せる。
・鬼無里の食材や地域のPR活動もできる。
・何より自分で仕事を、時間をコントロールできる。
これからも鬼無里が、ずっと永遠に続いて欲しい、自分たちでできる力をつけてもらいたいから、キチンと退任後のけじめを付ける形をとろうと決断をしました。
起業は、移動販売車でのクレープ販売事業から。
とはいえ、食べていくことが最優先。クレープに絞った理由はたくさんあるけど、変化がつけやすく、鬼無里や長野の食材が使いやすいこと。また、スイーツ系は食事との競合が少なく、何よりお客様の元へ出向くことでリスクを大幅に減らせること。いろんな角度からマーケティングをした結果、想定していた商材の中よりクレープが伸びると判断し、車両一台から始めて、1年目の年商は1500万円、2年目は複数台で4000万円を売り上げます。あえてここで公言するのは私の『覚悟』です。
そして、お金の話を目標に書いているのは、お金を持つこと、稼ぐことで、やりたいこと、応援したいことの実現性が圧倒的に高まるからです。どの中山間地地域も現状を見れば今後がわかります。これから必要なのは、力を貸してくれる人々、チーム。そして、そのチームの人達が働けるお金です。私は企業経営も地域経営も同じだと思っています。これから経営感覚を持つ地域リーダーが必要です。強いリーダーシップを持つ人が必要です。そんな若者も育ててみたいです。
ようするに、クレープ事業は起爆剤で、その後に展開したい事業がちゃんとあるということです。
そのために、本を読み、研修に出たりして教養を身につけてきた。
この3年こそ、読んだ本は50冊程度だったけど、これからは、また昔のように大量に本を読み、いろんな分野の方々とお会し、自己研鑽に励むのは当然として、それらを地域に還元していきたい。なんとかお世話になった皆さんの力になりたい。
そのようにマジメに思ったところで、
きっとこれを読んだ多くの人たちには笑われるでしょう。『できるわけないだろ。』とか『きれいごとだな。』とか『おまえはバカか。』とか『そんなの机上の空論だ』などと言われるでしょう。まあ、おおいに笑ってくだされば結構です。ただ私は、50代になってより好奇心のわくこと。面白いと思うこと。難しいこと。そんなことをやってみたくなった。
だから、やってみる。ただ、それだけ。
たった一度の人生なので、後悔だけはしたくない! だからどんどんやります!実力は後からついてくるから!
動機はなんでもいい・・・
一緒に人生を楽しみたい、目指したい、成長したいという仲間とチームが組みたいと思う。情熱的な私がさらに燃えるような人が現れてくれると面白いことになる。そんな私に賛同する変わった方は、ぜひご一報を(笑) 一度きりの人生だから面白く生きたい。そんなことを思うのは可笑しいですか?
さて、先日、大岡の鈴木隊員が書いていた『トリ』のお話、彼女のこれからの生き方もまた素敵だなと思いました。彼女の育てた鶏さんの卵も分けていただきたいですね。お互い道は違っても、協力隊OBチームとして支えあえればいいなと思います。
任期も残り2か月ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。西田 靖でした。