鳥のいのちをいただく話(大岡地区 鈴木)
2017年1月 8日 | 活動内容:文化・行事 |
大岡地区鈴木です。
個人的な抱負は禁酒。
任期終了まであと3ヵ月。
この期間で、任期後も継続したいことをどうするか、そして次の隊員にバトンをどう渡すかを考える。
年末年始ものんびり出来ないくらい、別の案件に忙殺されており、3月にイベントも企画しているため、この最後の宿題に手を付けられずにいますが。
本年もよろしくお願いいたします。
酉年なのでトリにちなんだお話。
卵をとるのに鶏を飼いたいと思っているので、自主活動として鶏の解体を学ぶ場に参加させていただきました。
農村の生活が色濃く残る大岡では、最近は少なくなったものの、家の敷地内で鶏(にわとりやウコッケイ)やヤギ、馬を飼ってる家もあります。
家畜がいるといいんですよね。
残りご飯や、野菜を作っていると必ず出てくる、葉っぱとか収穫したあとの残渣を食べてもらえるので。
ゴミを減らすために飼っている人もいるくらいです。
動物と日常的に触れ合う事で、常在菌の種類も豊かになり、風邪を引かなくなったり、アレルギーが出にくくなったりもするそうですよ。
話が逸れましたが、鶏の解体。
コケコケと歩き回る鶏さんをお肉にします。
命に感謝しいただくことをはきちがえて、残酷だとかおっしゃる方は、以下お読みにならず通り過ぎるようお願いします。
地元のじーやんばーやんの笑い話で、夕飯にしようと鶏の首をチョンっとはねたら、体だけ走って逃げられた、なんて聞いたこともありますが、正しくは首と胴体は離しません。
①中指~小指の3本で羽を固定し、同じ手の親指と人差し指でくちばしを固定すると鶏は動かない。(↑上の写真参照)
②頚動脈を左右2本、素早く切って、1分ほど放血する
③お湯に漬けて毛穴を開き、羽をむしる。
④内臓を出す(部位によっては食べる)。用途に応じ、部位ごとに切り分ける。
的確にスピーディーに作業をすることで、神経を傷つけることなく、鶏さんも痛みを感じることなく、安らかにお肉となれます。
新鮮なお肉や内臓は刺身でも美味しくいただけますし、鶏がらは濃厚なスープが出ます(個人的にはこれが一番利用価値が高い)。
最終的に食べない部分は、鶏さん達に食べてもらったり、肥料にしたりして、余すことなくいただきます。
合鴨農法で草取り部隊として働く合鴨たちも、お仕事が終わった後は、ほぼ例外なくお肉になります。
お米の副産物です。
通常苗を植える時にヒナを入れ、稲の生長と共に鴨も大きくなります。
翌年、大人になった鴨を田に入れれば、小さな苗を食べてしまうので、毎年ヒナを入れます。
稲穂をかじってしまうので、夏に穂が出る前には田から出して、年末頃まで栄養価の高い餌を与え、太らせてからお肉にします。
(情が移ってそのまま飼ってる人もいるみたいですが、餌代もかかるのに毎年何10羽も増やしていけないですよね。)
合鴨農法は稲作の農業技術と別に、鳥を飼育管理する畜産の技術や設備も必要となり、ハードルが高いというか、単純にすごく大変。
毎年鴨南蛮が食べられるのは魅力的ですけどね。
自分が鶏を飼えば、ヒナから育てれば絶対愛着わいて、名前つけてかわいがりそう・・・と思うと、そこの切り替えが一番の課題かなと思ってます。
その辺は羊を飼っている、信州新町の島田隊員(ひつじ普段めちゃくちゃ撫でてる)に聞いてみたいところです。