2016年12月28日
| 活動内容: |
腰部保護ベルトを着けてりんごを運ぶシェイプアップのおかげで、
スリーサイズがほぼミランダ・カーになりました。
芋井のりんご担当 古川です。
ビクトリアシークレットからモデルのオファーがくるかもしれません。
りんご農家1年生は、ちんちくりんでもりんごを収穫することができました。
「りんごの木にみかんはならない」という、地区内農家さんからの励ましだか冷やかしだかわからない助言は事実でした。
「採れて売れた」というそれだけのことが、なかなかに大きな今年の出来事だったのではないかと思います。
しかしながら、それでよかったよかったということではなくて、
ここにいる時間が長くなるにつれて、ここから出にくくなるし、
りんごつくりの専門技術を身につけるたびに、りんごつくり以外の仕事はできなくなるんだろうな、
ということも感じ始めています。
ここに来た理由が、穏やかな意地みたいなものに変わり始めて、それがぼくを縛ろうとしているのかもしれません。
10年後の世界なんてどうなっているかわからないけれど、
殊に中山間地と呼ばれるところでは、移住や活性化の施策がバシバシと実を結んで、希望に満ちた未来が待っているなんてことはないのではないでしょうか。
SMAPが解散しちゃうのは現実なんだけど、テレビに出てれば見ちゃうしファンはCD買っちゃう。みたいなもんすかね。全然違いますかね。
つまり、中山間地でりんご農家として生計を立てようとしている人が、りんごを収穫できて売れて「よかった」。
けれども、その感情だけがこれからもその場所でりんごを作り続ける覚悟に直結するわけじゃない。
今年をまとめようとすれば、なんとも悩ましい年の瀬になってしまいます。
だから今年はまとめない。
"一年に一度、名残惜しく過ぎてゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。その回数を数えるほどに、人の一生の短さを知ることはないのかもしれません。"(星野道夫『旅をする木』)
どうせすぐに春が来て、また花が咲いて、小忙しい季節がやってくるのだから。
ゼピュロスよ、来年こそは、ぼくにも息吹けと願いを込めて。よいお年を。
芋井のりんご担当 古川でした。