新わい化栽培
2016年10月31日 | 活動内容: |
寒いです。
篠ノ井信里地区の清水です。
先日、須坂市にある長野県果樹試験場へ視察に行きました。
長野県果樹試験場の新わい化モデル園
長野県ではリンゴ栽培において
栽培面積、生産額、栽培農家数、ともに減少している現状があり
平成20年より、イタリアの南チロル地方で行われている栽培方法をモデルとした「新わい化栽培」という
一本一本が低く、細く、密集している栽培方法を導入、推進しています。
メリットは
・早期多収(定植後3年目には収穫可)
・作業性が良い(樹高が最大で3.5m程度)
・整枝剪定が楽(マニュアル化されている)
・薬剤散布量の軽減(密植、低樹高により上方に飛ばさなくても良い)
デメリットは
・開園費用が高い(支柱、トレリス、ワイヤー、苗の本数が多い)
・苗木育成に時間がかかる(購入費用が高くなる)
・風、湿害に弱い
・根が浅いため鼠などの被害に遭いやすい。
などなどメリット・デメリットはありますが基本的に開園費用が高い以外は対策が取れるので
これから新たに始めるなら新わい化だなと以前から考えていました。
そんなわけで先日、
栽培する土地を探し求め目ぼしい空き地がある農道を散歩しながら地域の人に「空いている土地はないか」と声をかけていく地道なローラー作戦を行っていた所
非常にタイミングよく、新わい化栽培を既に行っていてかつ、後継者を探しているリンゴ農家の方とお会いすることが出来ました。
あっ!
という間に話が進み
こちらの素晴らしい農地を来年以降少しずつ任せてもらえることになりました!
農地面積は約40a前後、やや傾斜がきついため列間を軽トラが通ることを考え栽培本数はやや少なめのようですが
この農地はまだまだ拡大余地があり、最大で1ha前後まで増やせるとのことですのでこれからますます忙しくなりそうです。
収穫も終盤にさしかかり残りはシナノゴールド、シナノホッペ、フジのみ。今年も残り短いですが頑張ります。