秋の戸隠は神秘と驚異が満載!
2016年10月29日 | 活動内容:農作業 |
紅葉に染まった戸隠山と鏡池 木々は冬支度を始め赤橙色に染まっています
(撮影日:10/27)
戸隠地区の水谷です。戸隠では今週は霜が数回おり、早朝は3~5℃くらいに冷え込む日も珍しくなくなってきました。都市部に比べて冬の到来は1カ月くらい早いでしょうか。中山間地は気候も温度も季節も次々に移り変わっていきます。
人間よりも動物の方が多く、車の音よりも風や水音がよく聴こえ、民家やお店よりも田んぼや畑が圧倒的に多い戸隠。今の時期、きのこや栗、クルミなど、自然からの贈り物が豊富です。
先日私の住む集落のきのこ採り名人に本格的なきのこ採りに連れていっていただきました。名人いわく「今日は不作だな~」ということでしたが、2時間足らずで籠一杯の野生のきのこが採れました!ジゴボウ、ホンシメジ、イッポンカンコの3種類です。都会では経験できない田舎ならではの醍醐味かと思います。
さて、秋の中山間地は舌を満足させてくれる旬な素材と共にとても美しい自然界の営みが満載です。
色・形・音、そして手触り。ミクロ世界での高度な営みは驚異的!一体誰がこんな美麗な設計図をつくったのでしょうか。自然を観察していると、科学と美学が双方から異なったアプローチで迫るこの永遠のテーマの魅力をより一層感じます。
今回は住居から徒歩数分圏内にあった美しい自然物を様々な相関関係でご紹介させていただきます。
最近畑で収穫したトマトです。光のスペクトルを表現しているようなこのトマトの房。色の違いは味・酸味の違い、でもそれはどうしてなのでしょうか?実の中の栄養成分の違いだけで済むような話しではないような、、、。わからないことの方がはるかに多く、野菜の生態も神秘的です!
これはきのこの下部の石づきという部分、いわゆる根っこに当たるところです。面白い形状をしています。地下部と繊細なネットワークで連携をしているような様は神経細胞のように見えました。
(※1)
これは何かわかりますでしょうか?実はジゴボウの傘の裏側のアップです。こんなに細かい気泡のような穴が無数に続いています!よく見ると弾力性のある六角形の連続となっています。これはハチの巣、ハニカム構造に似ています。
(※1)
かなり似ていますよね!面白いですね。
次は綿毛が飛んだ後のタンポポです。これまた緻密な幾何学の形をしています!
どことなく人間の臓器だと白血球に似ています。
次の写真も野生のきのこの傘の裏側です。迷路のような、紋章のような、サンゴ礁にも似ています。
人間の臓器なら腎臓細胞に似ている気がします。
(京都大学大学院医学研究科HPより)
人間はミクロコスモス(小さな宇宙)とよく言われます。無限大の宇宙に住む私たちの身体の大部分を同じ宇宙空間に漂う元素が占めていることが近年の研究でわかってきているようで、文学的・哲学的な側面からだけでなく、科学的な見地からもそのように言われるようになってきています。
木と花は宇宙を語る?
改めて木と花の形をよく見てみると、その形状は宇宙的なムードを感じさせます。まずは杉の木の年輪です。多層構造のアンドロメダ星雲の形を彷彿させられました。
最後となりますが、我が家の庭に生えている小さな濃いピンク色の花、何億光年彼方の星雲を感じさせてくれました。
少々大袈裟かもしれませんが、農作業をしていると、いつしか遥か彼方の宇宙空間を意識し、目の前にある野菜や植物と銀河系の星々が何か呼応しているのではないか、そんな感覚になることがあります。
確かな証拠がある訳ではありませんが、自然界のバラエティーに富んだ色・形・音に触れていると、そう感じることが増えました。そんな精神的な変化を与えてくれるのも、中山間地に住む魅力の一つなのかもしれません。
*(※1)はwikipediaより
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