私の一日~豆腐屋の食生活編~
2016年6月 3日 | 活動内容:その他 |
こんにちは
毎週金曜日に飯島豆腐店をやってます、大岡地区担当の飯島です。
「豆腐屋以外の日はなにやってるんですか?」
取材や視察なんかで僕がよく訊かれる質問だ。訊く方は全然悪くないのだが、これ毎回困っちゃうんだよ。なんせ日々やることが違うのである。しかも大概が地味で細かい作業なので、説明してもあんまり納得してもらえなかったりする。いや、単発のイベントや片手間の農作業やって一丁上がりの仕事じゃないんだよ。どう答えればいいのだろう、誰か正解を教えて欲しい。
今月のテーマ『私の一日』も、同じ理由でキーを打つ手が止まっている次第。まともに書きゃあ退屈すぎて読むに耐えんぞ。それなら豆腐製造販売の模様を書けばいいわけなのだが、それはそれでなんか負けた気がする。というわけで、個人的にテーマを付加することにした。今回は『食事』を軸に僕の金曜日を追っていこうと思う。
1食目 02:00
豆腐屋の朝は早い。
午前1時半、起床。おとなり信州新町のコンビニで買っておいたカップ麺(大盛)をすすり、おにぎりをかじる。ここでたくさん食べておかないとその後に響く。なんせ次の食事が何時になるかわからない。豆腐作りは体力勝負ゆえ、エナジードリンクの補給も欠かせない。
1.5食目 10:00
午前3時に豆腐の製造を開始し、パッキングまでを終えるのが午前10時ごろ。正午には地区の巡回販売に出る。できればこの間に軽く菓子パンかおにぎりを食べたいところだ。しかし、片付け・清掃には2時間近くを要する。時間的に余裕がなければ抜きだ。腹が減るなぁおい・・・。
1.8食目 13:30
ここまでコンビニ食ばっかで、そろそろThe田舎暮らしに憧れておられる皆様、及びシティープロモーション関係者の方々は眉をひそめておられることだろう。申し訳ないが、現場のリアルはこんなもんである。きっと僕らの健康だって、医者の不摂生と農水産業従事者の過労の上に成り立っているのだ。しかし、ご安心いただきたい。ここでようやく"らしい"やつの登場だ。巡回販売には、地域に入り込むという狙いがある。訪問先でお茶に誘っていただくこともあり、そんなときは積極的にお言葉に甘えさせてもらっている。漬物、おやき、煮物。これぞ長野。美味い、美味すぎる。
2食目 15:30
お茶をしない場合は2~3時間で完売するので、ここで初めて昼食となる。起床から14時間。眠くて何も作る気力が起きないのでコンビニ直行だ。ちなみに牛乳パンがお馴染みなのは長野県民だけだぞ。これぞ長野。ここでは軽く食べる程度にし、帰ってすぐに寝る。なぜかというと―
3食目 22:00
夜、消防団ポンプ車操法の練習があるからだ。
2時間ほど仮眠してから集合場所に向かい、19時半から練習がはじまる。僕が担当する3番員はひたすら走るので、夕方食べ過ぎてしまうと悶絶必至。注意が必要である。練習が終わって帰宅するのは22時。このときご飯が炊き上がっていたりすると、数時間前の自分に「よくやった」と言いたくなる。冷蔵庫には納豆がスタンバイ。納豆ごはんってクタクタに疲れた夜中に食べると凄まじく美味いんだよ!みなさんも田舎で豆腐屋を開業されるなら、コンビニが近く、納豆が常備できる環境がオススメだ。