羊達に何を感じる。
2016年5月30日 | 活動内容:その他 |
こんにちは。信州新町地区担当の島田です。
近頃は、早朝に近所の田んぼの草刈りをする機械の音や、トラクタが畑を耕す音で、目が覚めることが多いです。
暑い季節になり、農畜産業を営む人は、なるべく多くの作業を進めようと、涼しい早朝と夕方に頑張ります。
◆ 今朝の「おはよう」の声色は?
早朝、緬羊に餌をくれに現場に着くと、車から降りる私に向かって、羊達が「おはよう」と鳴きます。
ある日は冷静に鳴き、またある日は吠えるように鳴き、そして大合唱でうるさい時もあります。
その声は、「おはよう!今朝は早いね!!」の意味かもしれませんし、「待ちわびたよ!早く美味しいものを出してくださいな!!」かもしれません。
時には「何だか今朝は具合が悪くって。獣医さんを呼んでください・・・。」の意味かもしれません。
◆ 現場のにおいを気にしてみます。
現場に着いたら、すぐには作業を開始せずに、羊舎に近付いて一歩立ち止まり、空気のにおいを嗅いでみます。
「ちょっと臭いな・・・。床の掃除をした方が良いかな?」と思う時もあれば、「ん?下痢をしている子がいるかな?」と感じて、臭いの元をすぐに探し始める時もあります。
「あ、羊らしい乾いた匂いだな。糞がコロコロしているし、よしよし!正常!!」と、いつもすぐに作業に取りかかれると嬉しいです。
◆ 撫でたり触れたりしながら話しかけてみます。
「おはよう。調子はどう?」と声をかけ、羊達の頭や顎を撫でてみます。
機嫌が悪くて撫でるのを拒否する子もいれば、嬉しそうに顎を差し出す子もいます。
耳たぶにダニが喰い付いているのを見つけて、取ってあげる時もあれば、触った耳たぶが熱いのに気が付いて、「風邪をひいているかもしれない。」と感じることもあります。
◆ 食べる様子を観察することの大切さ。
主にイネ科の乾草、マメ科の乾草、穀類の3種類の餌を羊達に与えます。
餌をくれたら、羊達が食べる様子をしっかり観察します。
食べないものがあったり、食べ方に勢いが無かったりしたら、要注意です。
姿勢や歩き方など、食べること以外の動きもじっくり観察して、獣医さんに症状を報告し、治療すべきかを相談します。
特に体力が十分ではない幼い子羊達の様子には常に気を払います。
◆ 美味しく残さずいただきます。
食事をいただく時、日々一緒に過ごしている羊達のことを思います。
たまに、「毎日羊達をかわいがっていると、ジンギスカンが食べられなくはなりませんか?」とたずねられることがありますが、私にとっては、それはむしろ逆です。
かわいがっているからこそ、美味しく残さず食べられる自分でいることを心がけて、いのちをありがたくいただきます。
信州新町地区担当
島田 裕生
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